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猫のON返し

先日早朝、境内の一角に立つ石塔の下に、見慣れぬ手提げ袋を発見。鉛色した
冬の払暁に似合わぬ脳天気な色柄が、視野の中で文字通り異彩を放っていた。
なんだろう?と寄ってみると、某有名ファッション店のロゴがでかでかと自己主張
していた。こ・・・これはまさか?
「サンタしゃんだっ!サンタのじーさまが、今年一年良い子で過ごしたこのワシに
ご褒美のぷれじぇんとを一足早く届けてくれたにちがいない。聖ニコラス司教とは
坊さん同士で謂うなれば同業者みたいなもんだから、インサイダー的に優先して
くれたわけだ。神仏に感謝☆アーメン、なんまんだぶつ」
凛とはりつめた師走の朝、作務衣姿のスキンヘッドが、境内で軽快な阿波踊りの
ステップを踏む。サンタしゃんと大黒さまは、メタボおじさんが袋を担いでいる点に
おいて宗教の壁を超越している。ちなみに大黒天とは、ヒンドゥー教のシヴァ神が
仏教に取り入れられた神格。袋を持たない方の手には打ち出の小槌か、拳固を
握って親指を人指し指と中指の間に挟み込む。いわゆる「オ○コ」のサインだが、
これを正式には『大黒拳(だいこくけん)』と呼ぶ。
ともかく、サンタしゃんからのくりしゅましゅぷれじぇんとだぁ~♪

派手な手提げ袋を覗き込むと、中にはさらにビニールの包みが。
サンタしゃんってば、朝霜に濡れないよう、丁寧にパッキングしてくれたのね。
と、その時ワシの本能が警戒警報を鳴らした。なんか変だぞ。
静かに指を差し込んで、ビニール包みを軽く押してみた。ぷにッ。やらけえ。
先に増して、本能の警報が高らかに鳴り響く。かなりやべえ雰囲気。
一度深く息を吸ってから、ままよと意を決し、ビニールの一部を開けてみた。
「うげ~ッ、マジかよ。猫の死骸じゃん!」

これも何かの因縁と、線香を炊いてお経を読んだ。
ペット専門火葬業者に連絡し、焼いてもらう。つかサンタ、代金払えよ。
「最後に和尚を頼って来たんじゃないですかね、この猫は」
業者さんが云う。その言葉を聞いたワシは、もしや新たな展開が始まるのでは
ないか、と淡い期待に胸をときめかせた。

『猫の恩返し』
聖夜、ネコ耳コスプレのグラビア・アイドルが現れ、胸の谷間見せつけポーズで
せくすぃ~なぷれじぇんとをしてくれるのではなかろうか。
火葬を終えた御骨を石塔の下に埋めながら、ワシの手は、大黒拳を握っていた。
(ンなわきゃねーよ)

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