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優しい日本人

ワシはよく自戒を込めて「中年叩き」をネタにするが決してヤング連中に媚びて
いるわけではない。古代遺跡にも刻まれていたという “今時の若い奴らは” に
つらなる愚痴の不毛を恥じるからだ。そもそもワシの青年時代たるや思い出す
だけで赤面、硬直、汗顔、痙攣、阿鼻叫喚の淫堕裸曼陀羅であり、他人様の
ことをとやかく言えた義理ではない。へえへえ、ワシゃ~外道でござんすよ。
が。今回は匹夫の勇を奮い、一部の「ヌルい」若けえもんに諫言する。
・・・生き延びたければ爪を研げ!

日本人バカップルが、インドの空港でイミグレ行列の先頭にいたと思いねえ。
わが国の交通機関のように時間通りにはいかないのが当然の異国で、しかも
テロ対策のため厳重なチェック体制が敷かれ、また滑走路や機器の点検等に
よる遅延で各国行の出発便が一斉にチェック・インを開始した、と思いねえ。
言うまでもなくイミグレには長蛇の列。白や黒や茶色に黄色、あたかも人種の
見本市の如き様相を呈していた。その先頭に、若き日本人カップルがいた。
スキだらけ。そのくせ妙に怯えた空気を漂わせている。案の定、ふたりに目を
付ける奴が現れた。外国ではごく当たり前の、“横入り野郎”  だ。
「Excuse me, I'm so busy なんたーらかんたーら」
腕時計を示しつつ、急いでいるから先に入れてくれ、と言っている様子。
カップルの男の方がカノジョの手前、親切なところを見せたかったのか、なんと
素直に応じてしまった。あーあ、収拾つかなくなるぞ。
予想どおり、今度は家族連れがふたりに交渉開始。訴える口調で泣き落とし。
男が身振り手振りで(わかった)と答えようとしたとき、ふたりのすぐ後ろにいた
アングロサクソン親父が、キレてしまった。
「Please, say no! You look that line がぎぐげご!」
しかし今度は女の方が、ほっぺをフグのように膨らまして、不満たれブー。
「いいじゃん。優しくないあ、外人って」
もしも~し。あのね、キミたちもここじゃガイジンなのよ、わかりゅ?

その後バカップルは、待合室の売店で、使えない日本円で買物をしようとして
店員と揉めていた。仕方なくワシは両替と通訳を買って出た。
ふたりとも単にガキなだけだが、意識の根底に平和ポケ国民特有のヌルさが
ベットリとこびりついている。タフさの伴わない優しさは、自己愛に過ぎない。

「ありやとございした~♪」
帽子をかぶったまま礼を言う彼らに、生きて日本へ辿り着くことを念じた。

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