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赤ちゃん王国

非常識に振る舞うことで自己愛を満足させるタイプの人がいる。周囲の環境と
適切な距離を取る能力に欠けているのだろう。酒場で下品に酔っ払うおっさん
に限って、乙女のように小心なことは敢えて言うまでもない。
「僕は今まで仕事(評論家)ばかりして来たから、パンツが家のどこにしまって
あるか知らないし、料理どころか、メシも炊けない」
とはTVで有名な某知識人の弁。念のため、彼はそのことを恥じているのでは
ない。無骨な豪傑をもってみずから任じているのである。家事は女の仕事だと
言いたいのか、それとも単にバカなのか。そんな彼が天下国家を論じ、官僚や
政治家を罵倒し、民族の行く末を憂いて見せるのだから、すべての日本人は
下半身丸出しでミルクをねだる赤ん坊、ということになる。ううむ。

フォーマルな場所で、私語をだらしなく垂れ流したり、見苦しくうろついたりする
大人に出くわすことは珍しくない。ワシの職場に関して言うなら、お葬式の席で
厳粛な空気を破るのは、物心つかない赤ん坊か、おっさん・おばさんである。
むしろ親戚で来てる金髪コギャルのほうが真剣だったりして、その指でお焼香
できんのか?みたいなネイルてんこ盛りの手にストラップ兼用みたいな数珠を
掛けて合掌し、マスカラぐしゃぐしゃ鼻水ぐしゅぐしゅで泣いてたりする。
「もう最近はそんなの略していいんじゃないの?」
儀式の作法について説明する葬儀屋さんを茶化すのは、決まって訳知り顔の
おっさんである。時代に取り残された奴に限って、「最近」を口にするものだ。
読経中、なぜか無性に世間話をしたくなるのは、おばさんの習性。
「あれよね~、急に亡くなるなんて、なんだわね~」
おめえが、なんなんだっつーの。

このあいだ電車に乗ってた時、イカス☆姉ちゃんを見かけた。
iPodを聞きながら足を斜めに揃えて座るその彼女、自信とフェロモンにあふれ、
いかにも「おんなの旬♪」を謳歌している様子だった。ええのお。
やがて彼女は、膝に載せた大きめのブランド物バックから、何やら取り出した。
飲みかけのペットボトルだ。すると姉ちゃん、自然な動作で電車の床へボトルを
置く。そして、それを美脚で隠す。まさか?と思っていると彼女、何事もなかった
かのように次の駅で降りた。マナー云々もそうだが、ワシは少し怖くなった。

地下鉄サリン事件は、もう平均的日本人の記憶の中では、風化したのか。
あの当時、車内に液体の入った容器を放置する者がいたら、たちまち大騒動に
なって警察へ通報されたものだ。

常識は、身を守る知恵である。非常識は、甘えだ。

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コメント

テレビを点けると、初老のおっさん、しかも自称知識人、頭脳労働者に限って「朝青龍、やっぱり強くていいよねぇ」とか言ってる。神聖、厳粛、伝統、作法というような世界には決して馴染まない彼に、ある種の憧れを抱いているようです。私から見たらタダの「非常識」なんだけどね。(なかなか勝てない他の力士もだらしないけどな。)

ルール違反を犯しても、「メンタルに問題アリ」なら誰も手出しできないのが現代の潮流だから、狡猾な人間なら利用しない手はないな。
見事に「か弱さ」を演じ、確実な味方を付け、ちゃっかり窮地を脱するところなんざ、ヒラリー女史にも似て、たいした算段だなあ。
こういうあざとい人種は、非常識の権化であるおっさんたちと見事に共鳴するようです。

ちなみに、フェロモン姉ちゃんが放置したペットボトルを自分が降りる駅で棄てようと拾い上げたワシに、冷たいな視線の雨あられ。「あの坊主、きっとあれ飲むんだぜ。間接Kissしようとしてんだぜ。うへえ、マジ変態じゃん」みたいな。ぐすん。( 」´0`)」オーイ!

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