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恥かきツアー

団体パッケージ旅行を好む人が求めているのは、『自分を変えずにすむ』利便性
ではなかろうか。ワシは幼少期の家族旅行や修学旅行を除き、パック・ツアーは
たった一回しか経験がない(それも次回から単独で行くための体験が目的)ので
分かったようなこと言えた義理じゃないが、海外で日本人団体を見かけるたび、
「このひとたちTVで旅番組見てたほうが安上がりじゃん」
と思う。団体の中で日本人のまんま。そう、旅人にすらなっていないのだ。
いまだに相変わらず白い帽子にリュック(猫背)とウエスト・ポーチ(メタボお腹)の
おじさん&おばさん軍団は或る意味微笑ましいが、牧童に従う羊の群だ。
移動の自由が禁じられていた “入鉄砲出女” の時代から日本人にとっての団体
旅行とは必ず出発点に戻って来ることが大前提であった。寺社奉行が発給する
通行手形は、旅券と査証の両方を兼ね、あくまでも元の居住地へ帰着することを
条件としていたのだ。今も日本人の団体旅行者が「自分を変えたがらない」のは
江戸時代以来の伝統文化とも言えるのである。
一方で、「旅の恥はかき捨て」と言いながら、団体行動の制約にしばられることを
みずから選び、メシを喰うにもみやげを買うにも、他の参加者に恥をかかないよう
気を遣う姿には哀れみを禁じえない。まさにそこは『ミニ日本』なのである。

団体ならまだしも、慣れぬ土地でたったひとり恥をかくのは、地獄だ。
先日、所用あって大阪へ出向いた。
環状線の某駅で電車を待っていると、後ろのおばちゃん軍団が漫才を始めた。
単なる世間話なのだが、ボケとツッコミの絶妙な絡みといい、掛け合いの間(ま)
といい、思わず聞き惚れてしまうほど “芸” が完成している。
「あんたンとこのぼっちゃん、いま受験で大変やろ」
「せやから難儀やねん。あのアホ、女子校に行きたい言い出してん」
こんな会話は関東では決してありえない。

車両に乗り込み、空いていたので椅子に腰掛ける。
が、すぐ異変に気付いた。なぜか男が見当たらない。げげっ、マジやべえ!
おばちゃんズの漫才に注意を奪われ、ついうっかり女性専用車両に乗り込んで
しまったのだ。静かに視線を左右に配る。い、いかん。これじゃモロ変態だ。
唯一の救いは手鏡を持っていないことだけ。って、それ救いか?
向かいの席に座ったOLさんの心の声が、波動となって押し寄せて来る。
(このぼんさん、間違えたふりして、ワザとやな)
ネイティヴ発音の大阪弁がワシの脳内をF1のように走り回る。
(エロぼん、エロぼん、エロぼん・・・)

ドアが開いたのでダッシュで下車。振り向きもせずに反対側ホームを目指す。
つか、何から逃げてんだワシ。逆に怪しいって。

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