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盾(イージス)

東京近海の船舶ラッシュには凄まじいものがある。久里浜~金谷間のフェリーに
乗ってみると分かるが、あまりの混雑ぶりに肝を冷やす。
輸送や漁労など仕事で操業する船舶に加え、色鮮やかな帆を満々と張って競い
合うヨット・レースの集団もいる。
大型船舶が通り過ぎた後のV字波に小さな船が落ち葉のように揉まれる光景は
傍目にも恐怖を覚える。うねりの高さが操舵室の目線より上なのだ。
ワシは船酔いするタチなので、「船」と聞いただけで腰が引けてしまい、ましてや
それを操縦するなんざ考えただけでもうギブ・アップである。

海上自衛隊のイージス艦『あたご』が漁船と衝突、漁船『清徳丸』が真っ二つに
割れて沈む事故が起きた。
軍船が民間船を巻き込む悲劇は古今に絶えず、近年の大事故では、森内閣が
米海軍潜水艦の急浮上によって日本の実習船が転覆させられた事故の対応に
しくじり、国民の猛烈な反感を買って解散した。加えて事故の最中、森元総理が
ゴルフに興じていたことも、怒りの声をさらに強くした。
「山の中のゴルフ場だったので携帯電話の圏外だったから伝わらなかった」
ちなみに、元総理が遊んでいたのは、横浜市内にある程ヶ谷カントリー倶楽部。
もちろん電波はちゃんと届くところだった。

今回の事故で注意すべきは、一方がイージス艦であることだ。
哨戒索敵を主務とする最新の護衛艦が、漁船を認識出来なかったのである。
イージス艦がイージス(盾)の用をなしていなかったということだ。
漁船を沈めたことは言うまでもなく大失態だが、これが万一、たとえば北朝鮮の
秘密工作船だったら、どうなっていたのか。爆弾や細菌兵器を積んだ突撃艇を
認識出来なかったとしたら。
防衛省の発表によると『あたご』はハワイでの訓練を終え、横須賀港を目指して
いたという。作戦行動中でなかったとはいえ、全方位に複数対象の探知と識別を
する能力を持った国内最大級のイージスだ。周辺海域の船舶の動向には人知と
最新機器をフル稼働して当たっていたはずである。
が。そうではなかった、ということか。

左翼市民団体は「待ってました♪」とばかりに防衛費削減を言い出すだろう。
また “自己責任論” が大好きなネット右翼は、漁船側の不注意を「非国民!」と
ばかりにあげつらうだろう。

ワシは、軍の使命は自国民の「盾」、とだけ言っておく。

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コメント

和尚様のご指摘どおり、左翼にもネトウヨにも格好のネタ、最強の燃料、となる今回の自衛隊と漁船の海上事故。テレビでも、みのもんた氏が昨年末に「日本は年金が大変なのにイージス艦なんぞ買って、これこそ究極のムダ遣いでしょ!!」と吠えてたな。また勢いづいて吠えるぞ。
漁船の灯りが点いてたの点いてなかったのと防衛省は苦しい弁明をしているが、沖縄で駐留米軍のヘボ兵隊がセコい犯罪を連発している最中、祟りかよ?と思えるほどアクシデントが続いていますな。
日本政府は、丸腰のわが国を一体どうするつもりでしょう。マジで寒気がしてきました。

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