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湯煙浄土

冬は夏に比べて快楽の選択肢が少ないように思う。クリスマスから正月そして
バレンタインと、エロスなベクトルのイベントが立て続くわりには、寒さで制動が
掛かってしまうせいか、中途半端なメルヘンの匂いが漂っている。
これが夏なら、「夏♪」と頭にのせただけで、もう脊髄反射がビンビン、顎下に
したたる汗と淫らな野望でリビドーのマグマが大噴火を起こす。
冬は理性で納得できる “物語” が必要になるが、夏は “やったもん勝ち” だ。
桑田の歌なんて、それだけで三十年以上だもんなあ。

冬といえば、ここんとこワシの楽しみは、『スーパー銭湯』である。
廉価で時間を気にせず脳味噌が蕩けるまでトロピカルに浸れる、サブプライム
時代の「ぷちリッチ」なエンジョイメントだ。
基本料金480円也を払えばそこはレンタル観葉植物の緑に包まれた南の楽園、
流れるチープなBGMがいやがうえにもリゾート気分を盛り上げる。
し・か・も。ワシはイカツイ坊主頭のおかげで、洗い場の空いた蛇口を探すのに
不自由しないという利点がある。湯煙に目をしかめているだけでもかなりコワイ
感じになるので、モーゼの十誡のごとく、ささーっと人波が開ける。
こないだなんかあきらかにそっち系の本職と思われるオアニイサンとふたりで、
仲良くケロリンの洗面器を並べたものだ。世間的には、恐怖のデュオだな。
温泉まで出掛ける時間と金と気力がないワシにとって、スーパー銭湯こそ冬の
娯楽の王様だ。白い鼻緒の雪駄(坊主とヤクザ御用達)は銭湯によく似合う。

温泉。またまた「インド話」で恐縮だが、あちらにも温泉はある。
北西部ヒマラヤ中腹のマナリやマニカランが有名で、たまにダライ・ラマ法王も
つかりに行くそうな。遠く離れた南東部のラージギルには『温泉精舎』があって、
こちらはその昔お釈迦さまが湯治されたという、由緒正しき霊験の湯である。
ワシはマナリもマニカランも温泉精舎の湯も試してみたが、日本的衛生観念に
照らして快適だったのは北西のふたつ。残念ながらお釈迦さまが入った温泉は
お世辞にも清潔とは言えなかった。ましてや今はヒンドゥー教寺院になってる。

温泉精舎で発見したこと。
それは、インド人は温泉につかると慌てる、という驚愕の事実だ。
日本人は普段忙しく働いて、温泉ではゆっくりするが、インド人は普段ちんたら
してるくせに、温泉ではなんか別のスイッチ入ったみたいに、慌てる。
たぶん、暑い国の人だから体の芯まで温まることが本能的に嫌なのだと思う。
だったら来るなよ、と言いたいが、それが彼らのスタイルなのだろう。

お釈迦さまが慌ててお湯をバシャバシャ浴びてる姿・・・。想像したくねえな。

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