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ラサの叫び

死者八十名以上。中国側は遂に『人民戦争』発動を宣言した。

以下は、あくまで想像である。
何度もチベット亡命キャンプへ足を運び、彼らと同じ水を飲み、
同じ釜の飯を喰った者として、ただ思うままに書く。

2008年3月。チベット首都ラサ。
昨秋、ミャンマーで僧侶が軍事政権の横暴に抗議するデモを
起こし国際世論を喚起したことが、チベット仏教徒の心に青く
光る決意の炎を灯していた。
この日、僧侶と民衆が平和行進を開始。一般青年は横断幕を
掲げながらシュプレヒコールを叫ぶ。ただしダライ・ラマ法王の
教えを守り、つとめて理性的なアピールを繰り返す。
思想の自由が厳格に制限された中国占領下で、しかも五輪を
前にデモを起こせば、必ず誰かが殺される。そんなことは百も
承知の上で、行進の参加者は次第に膨れ上がっていった。

中国政府はすぐさま鎮圧軍を出動。
かねてよりチベット人社会へ送り込んでいたスパイの報告から
すべての動きは事前に把握されていた。
装甲車が行く手をはばみ、迷彩服を着た中国兵が自動小銃を
構える。数分間の睨み合いの後、兵士のひとりがニヤッと笑い
ながら聞こえよがしに吐き捨てた。
「浮屠の驢馬どもめ」

ブッダを信じる異民族を最大限に侮辱する言葉であった。

その挑発に、或るチベット青年が怒りを爆発させた。
「あいつは俺の姉さんを強姦した奴だ!」
沸き上がる怒号。鎮圧軍はいったん下がる素振りを見せる。
だがそれは、深追いを誘い込む兵法であった。
群集心理も手伝い、チベット民衆は中国の書いた筋書き通りに
まんまと暴徒の振る舞いを演じさせられた。
その光景は中国国営新華社通信によって撮影され、全世界へ
発信された。残虐な武力鎮圧を正当化するために。

そして、中国兵の銃口が火を噴いた・・・。

亡命キャンプの様子をお知りになりたい方は、プロフィールの
URLから電脳寺トップ・ページ→「仏国探訪記」を御覧下さい。

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コメント

>太平洋戦争の開戦前、経済封鎖された日本国に対し、チベット政府から
>大量の羊毛が送られて来ました。その理由はただ、「同じ仏教国が苦しい
>思いをしているから」でした。
目頭が熱くなりました。胸に込み上げてくるものがありました。
今度は私たちの番ですね。

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