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風に吹かれて

春は突風の季節。 冬のあいだ膝抱えて中島みゆき聞いてたネガティヴ男が
突然弾けてヘビメタ・デビュー☆みたいに、滅多やたらと吹き荒れる。
思い起こせば子供の頃、嵐の夜が明けて雨戸を開けたら、視界を覆い尽くす
巨大な銀色の蜘蛛。ひょえ〜!宇宙人の来襲だあ、と身構えたら、隣んちの
テレビ・アンテナが風に飛ばされて不法侵入してたのだった。
春の風は埃っぽい。ビルの谷間を吹き抜ける風にうら若き乙女のスカートが
めくれても、(よっしゃあ♪)と小さくガッツを決めたあとで口の中が砂漠みたく
ジャリジャリしてたりする。この僥倖感とジャリ感が、まさに春なのである。

こないだも風が凄い日あったっけ。
そんときたまたまクルマ運転してたんだけど、或る信号待ちを境に、なんだか
下回りのほうから変な音がするようになったんだわ。
小刻みにシンバルを擦り合わせるようなビビリ音っつーか、あきらかに正常な
自動車から発せられるものではない、じつに不快で不気味なサウンド。
「ホイール・キャップ、ゆるんだかな?」
ハザードを点けて路肩に停め、点検。キャップに蹴りを入れて、再発進。
音は相変わらずだ。気にし始めると気になるもので、もしかして大事な部品の
ボルト接続なんかが外れかかってるんじゃないか、と不安がつのる。
「走りながら分解とかしたらチキチキマン猛レースだよな」
怖くなって停車。今度は、身をかがめて下回りを覗いてみる。すると・・・。

ワシはわが目を疑った。
ちょうど車体中央、シャフトのあたりから木が生えてるではないかっ!
それは、盆栽を逆さまにしたような見事な枝ぶりで、このままクルマを引っ繰り
返したら前衛彫刻になるような、アヴァンギャルド状態。しかも、小さな木っ端
などではなく、威風堂々、御意見無用とばかりに、
「俺、樹木ですから!」
てな感じで、大胆に自己主張していたのである。やるじゃないか、樹木。
恐らく、突風にヘシ折られたどこかの庭木、もしくは街路樹の一部が道路上を
転げまわり、車体の下へ潜った挙げ句、ロボのように合体したのであろう。
なんか『宇宙戦艦ヤマト』の第三艦橋みたいで、しばし鑑賞。

さてどうするか。放っといてミッションとか傷ついたらシャレになんねえし。
近所のGSへ移動して、バイトのあんちゃんに取ってもらう。
「いやあ、かなりガッツリいってますねえ。どうやって入れたんすか?」

・・・って、その質問どおよ。

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