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ランボーな非暴力

本日、遅まきながら、『ランボー/最後の戦場』を観に行った。
言わずと知れたスタローンの、代表作シリーズ最終章。
じつはワシ、『ロッキー』は何作か観たが、こちらは今回初めて
なのである。てなわけで、生卵をジョッキで一気飲みする男が
鶏を追っかけ公園の階段を駆け登り「エイドリア~ン!」と叫び
ながら弓矢でヘリを撃墜する映画、ぐらいに思ってた。
それでも今回、映画館まで足を運ぼうと思った理由は、物語の
舞台がビルマ(ミャンマー)だったからである。
「軍事政権の弾圧と虐殺に抵抗する少数民族カレン族のため
すでに隠居していたランボーが再び立ち上がる!」、と。
ワシの知人に、カレン族の村で実際に生活しながら取材をした
ジャーナリストがおり、また昨秋、同じ仏教徒であるビルマ僧が
素手で軍事政権の銃火に立ち向かったことも含め、他人事の
ような気がしなかったのである。

で、ランボー。問答無用に手足がちぎれ、首が飛ぶ。
なんか制作費のほとんどを虐殺のCGに注ぎ込んだみたいで、
残酷描写以外は、あまりにも中身なさ過ぎ。
冒頭に、昨年九月のビルマでのニュース映像が使われていた
ことを除けば、敵は宇宙人でも良かったかも知んない。
とはいえ、それ以上に情けなかったことがある。原版の台詞は
みな “ビルマ” で統一されていたにも関わらず、日本語字幕が
ひとつの例外もなく “ミャンマー” に変えられていたことだ。
これは、チベット「自治区」と同じで、独裁者側の言い分である。

観終わってから考えた。
もしもランボーが、チベットへ行ったらどうなるか、と。
ビルマ軍事政権を支えているのは中国共産党であり、チベット
侵略もまた然り。背景の政治構造は、ソ連のアフガン介入にも
共通している。ならば、『ランボー/怒りのチベット』だ。

<あらすじ>
上海の経済特区で悠々自適の老後を楽しむランボーのもとへ、
チベット人の美少女が現れ、故郷の惨状を切々と訴える。
最初は気乗りがしないランボーだったが、話を聞くにつれ怒りの
炎が燃え上がる。少女と共にラサを訪れたランボーは、若者を
集めてゲリラ戦の手ほどきをする。ところが青年達は、
「暴力に暴力で報いても、また更なる暴力を生むだけです」
と、ダライ・ラマ法王の教えを彼に説いて聴かせる。
愛想を尽かしたランボーがラサを去ると、突然、人民解放軍が

チベット全土に戒厳令を敷く。漆黒の闇が仏の都を包む・・・。
その時、中国軍のヘリに向けて一本の矢が放たれた!
帰って来たランボー!しかも非暴力の教えを守り、矢の先には
爆弾ではなく、ピコピコ・ハンマーが付いていた!

(今年八月、北京五輪開会式にて上映決定☆って、ねえよ)

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コメント

そーですよねえ。いつのまにか、テレビも新聞も何もかもミャンマーミャンマー、ってなってしまいましたよねえ。
関係ないけど昔、ビルマ原産のダルマインコっていう超お利口なインコ飼っていて、「ビルマの竪琴」みたいに肩に留まらせるのに憧れて、家族で出かけた時に実際やってみたら飛んでった。ギャー!
飛んだインコは川に落っこちて、傍にいた父がパンツ一丁になって助けに行ってくれた。私はとんだ親不孝者であった。
さて、そんなこんなで私は「ビルマ」が身近に感じられていたのであるが、とつぜん「ミャンマー」なんて猫の二日酔いみたいな名前になっちまって、なんだかとっても不快に思っていた。
私の子供染みた直感は当たっていたな?。軍事政権側の呼び名に固執する日本って、いったい何を目指しているのだ??

>HIROMI様
日本政府は天然ガス資源が狙いのようです。また背後の中国共産党への気兼ねもあるようですね。ビルマを猫の二日酔いみたいにした奴らの政権を、国家として全世界で一番最初に承認したのは、日本政府なんですよ。当時は保革あげてそれを「名誉なこと」と喧伝してました。保守系は、ちょうど『昭和天皇:大喪の礼』にアジアからの弔問者が果たしてどれくらい出席してくれるのか?と反日感情を危惧していた時だったので、軍事クーデタで政権を取った二日酔いの猫とは「魚心あれば水心」。革新系は、中国が後押しする陣営が政権を取ったことで「アジアに平和が訪れた♪」とガキみたく喜んでました、軍事独裁政権を。

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