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快楽地獄

秋葉原無差別殺傷事件がすでに『伝説化』を始めている。
情報の供給はあくまでも質より量に重きが置かれ、むしろ
考えさせないよう誘導しているように見える。
テレビで人気を博すのは、お笑いとバカと大飯喰らい。
「ああ、自分もこの程度でいいんだ、よかったんだ」
ふざけたバカな大飯喰らいで生きていたい、という潜在的
願望。これは幼時回帰に似た「甘え」の心理であり、現代
日本人の心のありようを端的に示している。

憎悪が、許容の範囲を越えて殺意へと変貌する境界線は
想像以上にきわめて細い。
驚くほど簡単なきっかけで、人は凶行に走る。それを抑止
出来るものは、理性よりも、むしろ感情の力だ。
もともと理屈じゃどうにもならないからアタマに血が昇った
のであって、話せば分かるとか命の尊さとかいうのどかな
次元の話ではない。
奇麗事や美学で飾った御高説よりも、わあわあ泣きながら
抱きしめ合うような、熱くて泥臭くて、カッコ悪い人間関係を
再構築しないかぎり魂の救いはない。
しかし、これは通常の、つまり誰もがそうなり得る刑法犯の
場合に限る。快楽殺人者は、別だ。

わが国の刑法で死刑に処される犯罪は、特別法を加えて
十七種。
理想だけで言うなら、被害者感情への国家的保障と防犯
対策の一環として死刑制度が存在し続け、執行対象者は
ひとりも出ないことが、良いに決まっている。
もし死刑を廃止しようとするなら、それに代わる制度として
『刑事治療処遇(保安処分)』の法制化が必要となる。

みずから死刑を望むような殺人鬼や、死刑の意味を理解
出来ない者の場合は、死刑が極刑たる効果を発揮しない
のだから、服役と並行した強制治療が必要となる。
が。我が国には保安処分のための医療刑務所が、無い。

「日本も、朝鮮民主主義人民共和国のような搾取から解放
された平和国家になれば、保安処分は必要ない」
北朝鮮が次々と邦人を拉致していた70年代、こう主張する
左翼人権派が、法制化を叩き潰したからである。

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コメント

死刑もダメ、保安処分もダメ、左翼人権派って、犯罪者フェチ?
犯罪者にやさしい国、日本?
こんな国、怖くて住めなーーい!

>HIROMI様
なんか現行刑法の整備状況で裁判員制度実施(いよいよ来年から!)って、司法が責任を丸投げしてるみたいな感じがするんだよね。てなわけで次回のコラムは、裁判員制度について。

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