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2008年7月

殺すなかれ

通り魔殺人が相次ぐ中、町村官房長官は、
「命の大切さを、教育現場で、あるいは家庭で、社会でしっかり
教えていくことからやっていくしかない」
結局、なんも言ってないのと同じ。彼の立場は弁解係みたいな
もんだから、まぁ、あれが限度でしょう。
そもそも人類文明始まって以来、「命の大切さ」という形而上的
概念を万人が納得するよう説明し切れたことなど、一度もない。
当たり前である。考えて分かることなら誰も苦労はしない。

さて、叡知の結晶、仏典や聖書はどう説いているか。
「Ahimgsaa(不殺生)」
「汝殺す勿れ」
“こうこうだから、殺してはいけない” 、とは書かれてないのだ。
地獄に落ちるから人殺しはダメ、なんて釈迦もキリストも言って
いない。そんなものは、所詮エゴの延長線上に過ぎず、理屈が
通れば殺してもよい、という考えを生み出すもとになってしまう。
あるいは中国や北朝鮮のように、無神論・唯物論を国是とする
連中には、地獄落ちの恐怖感などない。
だからこそ人類の叡知は、
「人殺しはダメ。とにかくダメなものは絶対ダメなの!」
と断言したのである。

真実は、単純なものなのだ。
「どうして人を殺してはいけないんですか?」
子供に問われて、いいオトナが知識人まで慌てふためいた。
「そんなことも分からなくなったのか」
と嘆いてみせた知識人たちは、じつは彼ら自身がそんな
ことさえ
考えた経験がなかったのだ。
すべての物事は説明出来る、というのは迷信である。
論理で納得させようとすれば、必ず反論を受けるのが人間社会。
なぜなら、人はエゴの生き物だからだ。

「命を大切にしましょう」
このスローガンが果てしなく空虚なのは、
「殺すな!」
と断言すべきところを、無駄に考えてしまうからである。

天安門

映画『天安門、恋人たち』(ロウ・イェ監督)を観た。
中国ではいまだタブーとされる天安門事件を果敢に取り上げ、
また大胆な性描写に挑戦したこの作品は、政府当局によって
中国国内での上映を禁止され、 監督は五年間の表現活動を
禁じられたという、いわくつきの映画だ。ぜひとも観なくては。
と、酷暑のなか勇んで映画館まで出掛けたが、率直な感想を
言わしてもらえば・・・困った。つまんないのである。
だが、作品に対してマイナスの評価を下すことは、これを弾圧
した中共に大枠で同意する結果になってしまう。困った。
肝心な天安門広場の虐殺場面はなく、轟く銃声と兵士の姿で
間接的に描いただけ。一部に当時のニュース映像も使用され
てはいたが、例えばあの事件を象徴する、学生が戦車の前に
立ちはだかったあまりにも有名なシーンは使われていない。
しかし、自由のない国で禁忌に取り組んだ映画人の勇気には
拍手を贈ろうと思う。次は、『ラサ』を作って欲しい。

映画から現実に立ち戻る。
「柴玲を覚えているか?中国人はみんなあの女を地獄の油で
揚げてやりたいと思ってる。お前はあの女と一緒だ!」
これは今春、米国デューク大学でチベットを支援する自由圏の
学生と中国人学生が「チベット問題」で真っ向から衝突した際、
冷静な対話を呼びかけ仲裁に入った女子大生:王千源さんに
対し、同胞から浴びせられた罵声である。
この時、あたかも売国奴の代表の如く云われた柴玲さんとは、
かつて天安門広場で学生運動を指揮した女性のことだ。
1989年6月4日、中国共産党は天安門広場に集結した民主化
運動の学生らを「叛乱分子」と断定し、人民解放軍戦車部隊を
投入、虐殺を断行した。いわゆる『血の日曜日』事件である。
これ以降、再発を恐れた中共本部は、徹底的な「愛国教育」を

実施。その結果、自由な声が学生の間から消えた。

今年4月26日、長野に中国人留学生が約五千人動員された。
五星紅旗を振り回し、市内を我が物顔に席巻した。
或る日本の青年が彼らに問うた。
「君たちは天安門事件を知らないのか?」
中国人学生は、まるで子供がナゾナゾにでも答えるように、
「知ってるよー」
と、うそぶいた。あまりにも愚かしく、哀れですらあった。

二週間後、天安門広場は、北京五輪の乱痴気騒ぎに染まる。

呪われた血

先日、病院で検査のため採血をされた時、過去の忌まわしい
記憶が脳裏によみがえった。呪われた血の惨劇が・・・。
じつはワシ、『献血を断られる男』なのである。どうだ怖いか?
くっくっく。ぐえへへへ。うひゃひゃひゃひゃ~!
さ、呼ぶがいい、血も涙もない外道坊主と。非情な冷血漢と。
逆ドラキュラ男爵と。うんにゃ、歩くマラリア銀行とッ。

そう。あれは運転免許更新の時だった。
無事故無違反のワシは、すんなりと新しい免許証を手にした。
こうやって大過なく来れたのも仏陀のおかげ、ここは世間様に
恩返しをせねば、と運転試験場に隣接する献血センターへ。
えーとあのー、すんません。
「あ、献血してくださる方ですか?では、そちらの用紙にご記入
ください。お呼びしますので少々お待ちくださいね」
うは、ナースだ。しかもピンクだ。思わずワシの血がたぎる。
「お名前は、電脳さん。血液型は、あ、ABですね♪」
そうとも。輸血に貴重なABだ。いつでも不足してる、と云われる
ありがたいABを惜しげもなく差し上げちゃおうというわけだよ。
若い美人の看護婦さん。そんな気前のいい渋くてせくすぃ~な
ワシに、恋しちゃダメだぜ。チッチッチ☆
「体格から拝見して、よろしければ400ccお願い出来ますか?」
400といわず1リットル、いやビールケース一箱分でもOKさ。
「過去一年間の渡航先は、イ、インド、ですか?」
いえす。愛の記念碑、タージ・マハルで有名な、あのインドさ。
「最後に行かれてから一年経っておられますよね?」
チッチッチ☆ここ十六年間、半年に一度かよい続けているのさ。
そう、まだ君が、初恋のほろ苦さを知る前からね。ふっふっふ。
「あちらでは都市部や観光地だけ、ですよね」
な、お嬢さん。インディ・ジョーンズを生命保険に勧誘するような
夢の
ない話はやめようぜ。もちろん僻地、ずっと奥地さ。
「誠に申し訳ございませんが厚生労働省の指導もございまして
政府が伝染病に注意するよう呼びかけてる地域を訪れた方に
つきましては、一年以上は献血をご辞退願っております」
え?えええ?
「そちらの自販機は無料になっておりますのでお好きなお飲み
物をお選びになってください。ありがとうございました♪」
どいたまして。って、そおゆうもんかあ?

夏の夕暮れ、腕にとまった蚊を、いとおしく見つめる坊主ひとり。
涼やかに風鈴の音が流れ、小さな命に森羅万象を思う。

・・・(ちくっ) バシッ!
このワシの血を吸うなんざ百億年早いンじゃあぁぁぁぁ~ッ!!

自由の敵

中国雲南省昆明市でバス連続爆破テロが起きた。五輪直前の
この時期、中共政府の警戒の目が北京に一極集中した間隙を
狙ったとも思える。しかし、雲南省では、数年前から農民による
経済格差を背景とした暴動が多発しており、また最近は貴州省
少女暴行殺人事件の隠蔽など、地方当局の腐敗堕落に対する
人民の怒りが到る処で騒乱を起こしている。
敢えて穿った見方をするなら、五輪成功を最優先とする中共が
治安強化のため、工作員を使って住民を扇動した自作自演の
可能性もまったく無いとは言い切れない。
実際に、三月の『ラサ蜂起』以降、旧チベット領各地で発生した
デモの過激な場面には、明らかに工作員と見られる人物の姿
(民族衣装の着付けが左右逆だったり)が映像で確認出来る。

中共にとって五輪の目的は、体制維持。
常識的に考えれば、一党独裁の反自由主義国が、世界中から
人々がやって来るオリンピックを開催すること自体、いうなれば
自滅行為である。だが、はるか大昔から中原に覇を競ってきた
彼らは、そう考えない。 圧倒的なちからを見せつければ仇敵も
なびいて来る、嘘も百回つけば本当になる、と。
大会のマスコット・キャラが、多民族国家を象徴するとおぼしき
不気味な生物軍団(?)なのも、イメージ戦略のつもりだろう。
ワシに言わせりゃあんなモン、日本の自治体の「ゆるキャラ」を
パクッただけの、個性もセンスもないゴミである。
とりわけ気味が悪いのは、目だ。黒丸だけで描かれ、無表情。
「目は口ほどにものを言う」
日本の諺を引くまでもなく、あれは、自由にものが云えない人民
そのものである。 それが間抜けなゴレンジャーみたいにポーズ
とっているのを見ると、「強制労働」という言葉が思い浮ぶ。

じつはワシ、雲南省昆明と縁がないわけではない。
数年前、インドのブッダガヤで昆明芸術大学から来た中国人の
教授と出会った。齢八十を過ぎた白髯の老教授は、仏教美術が
専門で、大きなスケッチブックをかかえ木陰に佇んでいた。
戦時中に日本人から教え込まれた日本語を、今でも流暢に話す
老教授は、水墨画から飛び出した仙人のようであった。
「日本の兵隊さんには確かに怖い人もいた。でも、宗教や芸術を
禁止したりしなかった。 そこが毛沢東との違いね。大きな声では
言えませんが。 あ、インドで日本語なら、分からないね(笑)」
そして、静かに言った。
「平和と同じくらい大事なこと、それは『
自由』ですよ」

とくとむんじぇ

竹島問題をハングル語で言うと、とくとむんじぇ。
「半島侵略は独島から始まった」
あちらはそう言うが、李承晩政権以前に竹島の領有権を主張
したことがないのは歴史的事実。『ポツダム宣言』には、
「日本国の主権は、本州、北海道、九州、および四国ならびに
われらが決定する諸小島に限定される」(第八項)
とあり、ここで言う「われら」とは米英など大東亜戦争の戦勝国
であって第三国を意味しない。よって韓国の主張は通らない。

ちょっと視点を変えてみる。
『祭り上げ』。日本人の意識構造を解き明す重要な鍵。
敵対する部外者を自分たちの側に取り込み、高い地位を保証
してやれば利益をもたらす、という発想。
代表的な例は、稲荷(いなり)大明神。 お稲荷さん信仰だ。
村の外からやって来て田畑を荒らす厄介者のキツネを、逆に
祭り上げることで豊作の神にしてしまった。
ちなみに、お稲荷さんの地位は「正一位」。天皇陛下に次いで
エライのは総理大臣ではなく、キツネなのである。

とはいえ、この「祭り上げ」は、四方を海に囲まれた島国でしか
通用しない調略術だ。敵対者といえど、基本的には自分たちと
さして変わらない考え方をする、という文化的前提がなければ
成立しない。大陸のように、山一つ越えれば目の色も肌の色も
話す言葉も異なる民族がいて、両者の間には暗黙の合意など
期待する余地もなく、 明確に意思を示さなければ何をされても
文句が言えないような国柄では、祭り上げたら乗っ取られるか、
皆殺しにされるだけである。

日本政府の外交は、いまだに祭り上げを捨て切れていない。
原子爆弾を二発も投下したアメリカを祭り上げ、やくざも同然な
中国を祭り上げ、北朝鮮も韓国も、みな片っ端から「福の神」に
祭り上げれば良い、と本気で考えている政治家もいるようだ。

「日本は大きなものを失うことになる」
竹島問題の教科書記述に関し、韓国大使はこう言った。
アメリカによる北朝鮮へのテロ支援国家指定が解除の方向へ
動き出した今、拉致問題の解決には韓国政府の協力が必要だ
と言いたいようだが、これは明らかな恫喝である。

拉致被害者の命を盾にして、領有権を主張しているわけだ。
これでは北朝鮮と大差ないようにワシは思う。

すべり看板

今回は、しょーもないネタです。まぁ、たまにはいいでしょ。
てなわけでローカルな国道沿いで見かけた、すべってる看板。

◇ お葬儀のことなら いつでも安心 『ほほえみ葬祭』
電話×××-1059(てんごく)
微笑んでる場合かっつーの!あらかじめ行き先が “天国” と
決まってるんなら、わざわざ葬式しなくてもいいじゃん。
ちなみに仏教では「有頂天」というように、天国も迷いの世界。
地獄のとなりに位置してるぐらいヤバイとこです。

◇ 俺の走りを見せてやる 『ヨコハマ○○オート』
どんだけ昭和テイストよ。
しかも店頭は、原付でほぼ占められてる。追い打ちになるが、
横浜といっても海なんて見えない。実際、横浜にはそういった
詐欺っぽい物件が多い。新幹線の「新横浜駅」なんかはその
典型で、完全な内陸部にあり、潮風のカケラも届きません。

◇ 元気で長生き 漢方薬の『若蛙堂』
つか、読み方わかんねえって。
ジャクケイ? わかカエル? あ、そーか☆「若返る」なんだ。
あっちの方に効きそうで、思わずワクワク♪

・・・って、若い蛙は、オタマジャクシだろうがあぁぁぁッ!

バス・ジャック

お盆の檀家回りでの一コマ。

こんちわ、じいちゃん。今日も暑いねえ。
「おお、和尚か。今しがたニュース見とったら、またぞろ
出来損ないのガキが、バスを乗っ取ったらしいぞ」
へえ。秋葉原の甘ったれを真似したかね。
「名古屋のほうで、14の小僧がナイフで運転手を脅した
ようだな。理由は、親に叱られた腹いせ、とか」
か〜ッ、くだらねえ! で、怪我人はどうなの?
「幸いみんな無事だったらしい。小僧は、あっさり警察に
お縄になったと。人騒がせな話だ」

しかし、バス・ジャックなんて、最初っから捕まるしかない
わけだよね。これが、よそと国境を接した大陸の国なら、
走って逃げ切ることもできるか知れないが
、日本は島国
なんだから、どっちへ走ったって海に落っこちる。
「いまの満年齢で14才といえば、昔の数え年なら15だな。
予科練に入る年だ。 俺の頃は、恐れ多くも陛下のため、
御国のため、家族や友だちや恋人を守るため、潔く死ぬ
覚悟を徹底的に叩き込まれたもんだ」

よしあしは別として “徹底的” とか “一定の価値観” とか
平和ボケ日本には陰も形もなくなってるよな。
「そんなきょうびの連中に、靖国神社がどうしたこうしたと
言われる筋合いはない。俺の戦友は、あそこにおるんだ。
ガキから腹いせされた親も、下手をすれば今日がお盆を
送る日だってこと、知らないんじゃないのかね」
地方によって新暦旧暦の違いはあるけど、世代的にまず
知らないと思うなあ。理屈抜きに生命を尊ぶとか、先祖に

感謝するとか、当たり前の感覚が消えつつあるから。
「俺が子供の頃は、お盆が来る前に仏壇を掃除するのは
家長たる父親と、長男の俺の務めだったよ」
アジアの中でこれほど伝統文化が蔑ろにされている国は、
中国と北朝鮮、それと日本ぐらいじゃないのかな。

さて、お経をあげようか。
「ご先祖さんに顔向けできんよ」
・・・うん。
「俺が死んだ後、俺のことを先祖と思ってくれる日本人が
果たして残ってるのかなあ。無理かも知れんなあ」

加藤脳乱

先週7日BSで放送された『西川のりおの言語道断』なる
番組の中で、自由民主党の元幹事長加藤紘一が、
「拉致被害者を北朝鮮に戻すべきだった」
と発言し物議を醸した。この件につき11日、拉致被害者
蓮池薫さんのご両親は、加藤紘一に抗議。
加藤は自身の公式HPで釈明に努めた。
「私の発言の一部分だけが時事通信の記事として配信
され、多くの皆さんが違和感を抱いたり、怒りを感じたり、
悲しんだりしておられるようです」
・・・ようですって、どんだけ脳みそ腐ってんのよコイツ。

加藤は、発言の真意として2点を挙げる。
1.拉致という犯罪を犯した北朝鮮から、「日本は約束を
守らなかった」などといわれてはならない。日本人の誇り
を大切にすべきである。
2.北朝鮮が拉致を認めて謝罪したあのとき、北朝鮮は
アメリカの攻撃を恐れていた。 だからこそ、一気呵成に
交渉を進めて、拉致問題の全面解決を図るべきだった。
しかるに、北朝鮮に「日本は約束を破った」という不信感
と口実を与え、その後の交渉が途絶える一因を作ったと
考える。
1は、単なる詭弁だ。2も、論理が破綻しまくっている。

<以下、番組より抜粋>
西川:(解放された拉致被害者を北朝鮮へ)返したほうが
よかったわけですか。
加藤:当然です。国家と国家の約束ですから。あの時に。
西川:返したほうがよかったと。
加藤:よかったと思いますよ。
西川:一旦返しておけばこんな展開にはならなかった?
加藤:そのときに、また来てくださいと。

公人たる者、最低限、言葉を背負う義務がある。
誤解を招くような云い方をしたかも知れない、ではガキの
言い訳に過ぎない。自決して詫びろ、とまでは言わないが
せめてHP上で蓮池さんとご両親に謝罪するぐらいの人間
らしさを示したらどうか?と思うのだが、レアメタル利権の
前には畜生道に落ちる方を選ぶのが彼の思考法らしい。

そういえば加藤紘一、薄くなったアタマを誤魔化すためか、
髪をやたらと盛り上げてるな。 金正日と同じだわ。

最新チベット事情

今年3月、チベットのラサで開始された大規模な抗議デモは
聖火リレーと共に世界へ広まった。 その後、四川大地震の
影響によって、デモは下火になったかのように見える。
だがチベット僧や市民の自由を求める声は止むことがない。
中国共産党による厳しい情報統制下、いったい何が起きて
いたのか。そしてこの半世紀、チベット問題はなぜ隠蔽され
続けて来たのか。「文化大革命」直後のチベットの惨状から
最新現地情報にいたるまで、チベットを直視してきた4人が
見逃さなかったものとは何か。

◇JVJAチベット報告会◇
『写真と歴史が語る隠されたチベット』

~チベットに魅せられた4人の視点~
期日 2008年7月21日(月祝)
場所 明治大学リバティータワー3F 1032教室(定員280人)
時間 開場 13:30 開演 14:00~17:00
資料代 1,000円
共催  現代史研究会
          日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)

<プログラム内容:(順番未定)>
1:チベット騒乱はなぜ起きたのか:野田雅也
    (フォトジャーナリスト)
2:チベット・砕かれた仏の国: 野町和嘉(写真家)
3:「歴史からひも解くチベット、中国、モンゴルの関係」
        (仮題):石濱裕美子(早稲田大学教授)
4:チベット人の暮らしと文化:渡辺一枝(作家)
休憩と質疑応答あり

写真家の野田雅也氏は、先月、中国へ潜入取材を敢行して
最新のチベット事情をその目と耳で確かめて来られた。
北京五輪の狂騒曲が世界から良心の声を掻き消していく中
いま現在も進行しつつある凄惨なチベット弾圧。
残念ながらワシは当日予定が詰まっており参加出来ないが、
都合のつく方は是非この機会に真実を知って欲しい。

あの日、善光寺に燃え上がった法燈を、一過性のブームで
終わらせてはならない。

「FREE TIBET!」

G線上のありゃ?

G8首脳宣言に北朝鮮による日本人拉致問題が織り
込まれたことを無邪気に喜ぶわけにはいかない。
日本以外の国は、自国民が誘拐されたら総力を挙げ
奪還に取り組むのが常識だから、あれを読んだ他の
参加国の人々は、むしろ日本政府が三十年間なにも
しなかったことに首を傾げるだろう。
宣言の英語原文をワシはまだ見ていないので、報道
からニュアンスを推し量るしかないが、恐らく、
「とりあえず気にかけておく」
ぐらいの文言ではないかと思う。当たり前のことだ。
拉致は、あくまで日朝二国間の問題であって、日本が
毅然とした態度で望まなければ話にならない。
「ほらネ、G8のみんなもダメだよって言ってるじゃん」
これが通用するのは日本の小学校だけである。

さて、話は変わって中国共産党。
北京五輪に向けて、着々と思想統制が進行している。
「中国国旗を燃やしたり踏んだりすれば逮捕」
オリンピック開催期間中、支那を訪れる外国人が守ら
なければならない “法律” だそうだ。・・・ふぅ~ん。
反日デモのたびに日の丸を燃やし足蹴にする連中が
どのツラさげて、と呆れ返る。しかも、法治国家ならぬ
人治国家が法律を守れ、とは冗談が過ぎよう。
「競技場等で宗教、政治、人種に関するスローガンを
掲げることは禁止」
だそうである。いやはや語るに落ちたとはこのことで、
チベット仏教徒大虐殺や東トルキスタン(ウイグル)の
イスラム教徒弾圧、それに法輪功問題など、わざわざ
ご丁寧にもてめえから白状してるわけだ。

外国人記者に対し殺害をほのめかす等の脅迫行為も
増えている。つか、どんな五輪やるつもりよ?
チベット問題に関して中国当局から取材に干渉された
ケースは、公表されただけで50件以上を数える。
実際に外国人記者が暴行を受けた例も、少なくない。

『食糧と環境問題』を会議するサミットが閉幕。
G8のどの国もが、いま現に、世界の食糧を片っ端から
食い潰し、環境を破壊し、自由を抑圧し、人権を蹂躙し、
人命を軽んじる中国で開催される五輪に、参加する。

洞爺湖サミット

喧嘩が強くてしかも金持ち。普通一番嫌われるタイプが
一堂に会するG8サミット開幕。
自分で「頂上(summit)」と言うだけでも恥ずかしいのに、
人類の代表を気取り地球の未来を云々するとは不遜も
甚だしい。世界をダメにした張本人どもが雁首揃えての
反省会ならまだしも、オレたちもう充分いい思いしたから
そろそろ〆ね、これから出世を考えてる連中はあきらめ
なさいよ、てな採択をしようというわけである。
「私は現実主義者だ。中国やインドが同じ目標を共有し
なければ問題解決は出来ない」
妄想だけでイラクをぶっ潰した非現実主義者のブッシュ
大統領が言う。Gの参加資格は自由民主主義先進国の
はず(かつては旧ソ連を除いたG7だった)なのになんで
中国を引き合いに出すのか、わけが分からない。つまり
結局は軍事力と経済力、喧嘩と金なのだろう。

少しインドについて書こう。
なるほど今や核保有国であり、IT景気で経済力はうなぎ
登りだ。周知の如く、米国との時差がほぼ12時間のため
インドのコンピータ・プログラマーが昼間に作ったものを、
メールで在米のインド人エンジニアに送信すれば24時間
フル稼働でソフト開発が出来る。しかも人件費は格安。
250年にも及ぶ英国植民地時代の名残で、英語力は高く
欧風マナーも心得ている。そのうえ、カースト制度で純粋
培養された血統書付きのエリートが揃っている・・・。
と、以上は一般にわが国で紹介されている現代インドの
発展物語。 そこだけ見ればブッシュの言い分もあながち
的外れではないようにも思える。が。

インド国民の八割は、今でも毎日、停電を経験している。
電力消費が増える夏場は特に頻繁だ。
天井でガラガラと喧しい音を立てて回る扇風機でも、無い
よりはマシで、金持ちの家が冷房を使い始める時間帯に
なると、平均的庶民の家庭に電気は来なくなる。
夜間でも軽く30℃を越す酷暑期、扇風機が止まり街燈も
消え、月明かりの下、ただ悶々と流れる汗をぬぐう。
ヤモリが枕元を這い、全身を蚊に刺され、口の中へ蛾が
飛び込んでくる。これがインド庶民の暮らしだ。

いま世界で真に『環境と食糧』の問題に直面しているのは
断じてG8諸国ではない。
たらふく喰った美食家がデザートのスイーツを選ぶように
環境問題を語るなんざ、バチが当たるぞ!

なしくずし五輪

ブッシュ大統領が北京五輪開会式への出席を正式表明。
四川大震災で国際世論の風向きが変わったことが直接的
理由だろうが、北朝鮮へのテロ支援国家指定解除といい、
極東和平貢献で有終の美を飾りたいブッシュにしてみれば
北京の空に赤々と燃える聖火は引退の花道を照らす松明
なのだろう。初の黒人候補オバマは、被抑圧者の立場から
今こそ改めてチベット人権問題に声を上げる時だと思うが、
もともと民主党陣営はベタベタの親中派である。
また
かつてアメリカが北朝鮮の核開発に協力したKEDOは、
クリントン政権が推進した計画だった。
言うまでもなく北朝鮮は、中国の衛星国家。
半島支店。
チベット弾圧と日本人拉致事件、アジアが抱えたふたつの
重大問題が、まさに踏みにじられようとしているのだ。
・・・あー、日本の福田総理も開会式に出席するらしいね。
ブッシュと一緒で最後の晴れ舞台となるだろう。

異なった意見が併存する自由主義社会の常識とは違って、
中国では、国家代表の立ち居振る舞いをその国の意思と
決め付ける。なにしろ野党が無い国だから、全てが国民の
総意でなければ思考が破綻してしまうわけだ。
愛国的支那人いわく、
「チベットは中国の内政問題、日本の大臣が言った!」
そういう脳みそに虫が湧いたようなこと言う大臣がひとりや
ふたりいても、その無駄を担保するのが自由主義である。
ところが中国では、この当たり前の論理がまず通用しない。
日本政府の人間が言ったことは、日本国民の合意事項に
されてしまう。民主的選挙を理解しない彼らは、
「だって選んだのは、日本の国民でしょ! だから日本人は
みんな、チベットは中国だと認めてるんでしょ!」
と、わめき散らす。
福田総理の五輪開会式出席は、国民がどう説明しようとも

中国側に理不尽な言い分を許す結果にしかならない。
今からきっちり理論武装しとかにゃ。

ブッシュとライスは、まるで古いアメリカン・ポップスの歌詞の
ように言った。
「私たちは日本人拉致事件を忘れない」
あの唄うような口調こそ、本気でないことの証拠だ。

後世、北京大会は『五輪史上まれに見る醜悪な政治ショー』
といわれることだろう。

裁判員制度

とうとう来年から裁判員制度が実施される。めんどくせえ。
大した議論もなされぬまま、司法が責任を丸投げするかの
ように、ハイそうなりましたからヨロシクネ♪、と言われても、
聞いてないよぉ~、としか答えようがない。
しかし、わが国の裁きは三審制だから、たとえばワシが、
「こんな外道には “死に神” こそ相応しい!」
と、熱弁をふるって他の裁判員を説得したとしても、高裁や
最高裁で覆される可能性が充分あるわけだ。ツマランな。

現行刑法の整備状況で、素人の裁判員に課せられる問題。
その1. 凶悪犯罪の被告に対する二者択一。
なにしろ我が国には終身刑が無い。よって死刑に処するか
無期懲役(実質最長25年。恩赦あり)を認めるか、だ。
その2. 死刑を恐れず犯行に及んだ殺人鬼や、極刑を理解
出来ない被告に必要な『刑事治療処遇制度』が無い。
脳機能障害等の理由で凶暴性や異常性欲を持った被告を
医療によって社会復帰へ導く制度が、日本には無いのだ。
つまりそいつが刑務所で模範囚を演じ、無期を減刑されて
出所してきた時、再び悪魔が野に放たれるわけである。

閑話休題。古典落語:『御血脈(おけちみゃく)』より。
え~、地獄の閻魔大王が、浮かない顔をしておられました。
お悩みのわけは、このところ地獄へ落ちて来る罪人亡者が
めっきり減ったこと。閑古鳥が鳴いてる有り様でした。
閻魔さまは部下に命じて、不景気の理由を探らせました。
すると人間界では、信濃善光寺が発行する御血脈、つまり
極楽行きのスタンプが大ブームで、悪党といえどもめでたく
成仏してしまい、地獄へ来なくなった、との報告が。
閻魔大王、思案投げ首。そうだ☆こないだ珍しく落ちてきた

盗人がいたな。あれは確か、石川五右衛門。
早速、閻魔さまは五右衛門の魂を呼び出して云いました。
「そちを天下の大泥棒と見込んで頼みたい。善光寺へ忍び
込み、御血脈の判子を盗んで参れ。首尾よくいった暁には、
罪一等を減じてつかわす」
はは~、と畏まった石川五右衛門、閻魔さまの力を借りて
人間界に舞い戻り、ちょいちょいっと善光寺奥ノ院へ。
「これが例の判子か。けっ、誰が馬鹿正直に地獄へなんざ
持って帰るかってんだ、べらぼうめ!」
えい、とばかりに自分のおでこへ極楽行きスタンプを押す。
・・・石川五右衛門は、成仏してしまいました。

地獄の裁判官まで騙そうとするのが、人間の本性である。

情けなや

フィレンツェの『サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂』は、
よっぽど落書きしたくなる建物のようだ。
イタズラや落書きは日本人観光客に限ったことではないが
わざわざ具体的個人情報を残すマヌケも珍しい。
「旅の恥は掻き捨て」
というが、それは立ち去って行く者だけの勝手な言い分。
そこに生まれ、そこで暮らしている人間とっては、昨日から
今日、そして明日へと続いていく現実なのである。

数年前、インドのカルカッタ(現コルカタ)での出来事。
日本の団体がマザー・テレサ協会へ寄付した段ボール箱
いっぱいの文房具類が、何かの手違いで首都のデリーへ
届いてしまい、たまたまカルカッタへ行く予定だったワシが
それを運ぶことになった。
酷暑の中、段ボールを担いでベンガルのスラム街を歩く。

孤児院に着くと、白衣をまとった若いインド人のシスターが
迎えてくれた。荷物を確かに受け取った旨の「受取証明」を
書いてもらい、後日、わが国の団体まで郵送してくれるよう
頼んだ。慈善物資といえど、預かり物だからだ。

さて、表通りに出ると、道の反対側に日本人女性とおぼしき
旅行者が、ひとりぽつねんと立っている。
白い帽子に白いTシャツにリュック。気配は、隙だらけ。
周囲には、好奇の目をらんらんと輝かせて彼女を取り囲む
ベンガル兄ちゃん軍団。 このままどこかへ連れ去られても
不思議でない状況だった。
「こんにちは。ここでなにをなさってるんですか?」
声を掛けると驚いた様子。異国で日本語に接したことより、
突然、首から数珠を下げて無精ヒゲを伸ばした黄色人種が

現れたことに恐怖を感じたらしい。
「えッ? 日本の人ですか?」
あきらかな不審の色。いろいろ話をして疑念を晴らしたあと、
ここへ来た目的を尋ねた。
「マザー・テレサ協会でなにかお手伝いをしたくって♪」
目の中に星をきらきら☆させて彼女は答えた。
旅行がてらにボランティアの真似事をやってみたい、と。

さきほどの孤児院へ引き返し、シスターに事情を説明すると
案の定やんわり断られた。
「貴女に神の御加護のあらんことを」
シスターは親切に宿の手配までしてくれた。その日本女性は
なんと居候するつもりでいたのである。

見送るワシにジャパニーズ・ガールはこう言い捨てた。
「インド人って、けっこう冷たいんですね」

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