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帳(とばり)

北京五輪が閉幕したそうな。特に何事も無く終わったのは
何も起こさせないよう、がんじらめに締めつけていたことの
証左に過ぎない。無論、テロ等の犠牲者を出さずにすんだ
のは喜ぶべきだが、この結果が一党独裁に拍車をかける
恐れは否めない。すさまじい規制と抑圧の「煙幕」によって
成功した五輪の閉幕を、新たな悲劇の幕開けにしないよう、
これから国際社会に正義が問われるのである。
チベットや東トルキスタンにとって、五輪が成功したことは、
既成事実として中国共産党による植民地支配を全世界が
認めてしまったかたちになる。

閉会式の中継はハナッから興味なかったので見てない。
で、DVDを鑑賞してた。
インド映画:『Rang De Basanti (春彩)』。
英国の女子大生が亡くなった祖父の日記を読むところから
物語は始まる。彼女の祖父は大英帝国が植民地を広げて
いた時代、インド独立派を拷問し、死刑台へ送る係だった。
「なぜ彼らはあんなに清々しく死んで行けるのか」
刑場へ向かうインド独立の志士たちの姿に、祖父は悩み、
日記に書き残した。
彼女は祖父の思いを知るためインドへ向かう。だがそこで
出会ったのは、自由と豊かさを謳歌する、現代の平均的な
若者たちだった。 彼女の呼び掛けで、インド独立の志士を
描いたセミ・ドキュメンタリー映画が撮られる。
現代の若者たちが志士に扮するのだが、案の定、撮影は
難航。宗教問題なども絡み、すったもんだの挙げ句に完成
した作品は、予想を越える素晴しい映像に仕上がった。
撮影を通じ、かつての英雄の志に触れた、現代インド青年。
折しも、知人の空軍兵士が演習中に事故死する

ところが政府は整備不良等の事実を隠蔽、本人の操縦ミス
によるものと発表した。怒った彼らは、平和的な抗議デモを
行なうが、武装警官に鎮圧され、負傷者まで出た。
英国人女子大生は、かつての志士が乗り移ったかのような
現代インドの青年たちに、戸惑いを抱くようになる。
彼女の不安は的中、ついに彼らは愛する祖国と友の名誉を
守るため、防衛大臣を暗殺してしまう。
ところがそれさえ巧妙に隠蔽する政府。若者たちはFM局を
占拠、生放送で全国に事実を公表する。直後、狙撃部隊に
よって全員が射殺される。
死に行く彼らを迎えに来たのは、独立の志士の霊であった。
霊たちは、みな微笑んでいた。

こんな映画、絶対に中国では作れない。帳(とばり)の中で。

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コメント

はいけい 電脳和尚さま

世界にはいろいろな国があります。

北京の次は、ロンドンです。

4年間は光陰矢のごとしです。

お互い毎日をたのしみましょう!

           けいぐ

>ボンドおじさん様
はじめまして。この浅学非才な頭では、仰りたいことがよく理解出来ません。毎日を楽しむ、とは目を瞑り耳を塞ぎ口を閉ざして何も見ず聴かず語らず快楽に浸れ、という意味でしょうか。だとしたら申し訳ございませんが、到底、首肯しかねます。
チベット亡命キャンプや、不可触民部落で暮らすインド仏教徒たちと、同じ水を飲み同じ飯を食った愚僧には、そこまで非情になれる自信がございません。
まったくご興味ないでしょうが、もしよろしければ、プロフィールのURLから拙サイトに飛べますので、『仏国探訪記』や『AMBEDKAR 黄金祭開催』を御高覧下されば幸甚に存じます。合掌。

■景気、強まる「中国頼み」日本の最大輸出先に-リスク分散のためにも、他のアジア諸国も注目すべき!

こんにちは。この体操の年齢疑惑といい、口パクといい、CG偽装などは、中国のコピー文化とも共通性があると思います。中国は今年はじめて日本の最大輸出先となりました。しかし、その実体は日本から部品などを輸入して、それを中国で安い賃金で組み立てて、メイドイン・チャイナとして輸出しています。また、中国の輸出のかなりの部分が、中国内の日本との合弁企業で作ったものも含まれています。考えて見れば、中国の産業自体が大偽装なのかもしれません。中国は現在未曾有の経済的危機状況にあります。また、今後どのようなことがあるかわかりません。そのため、私は、輸出先に関してこうしたリスクを分散するためにも、他のアジア諸国への輸出を増やすなどして、リスクを分散すべきだと思います。特にインドは注目すべき国だと思います。詳細は、是非私のブログをごらんになってください。

頑張った選手の方々には申し訳ないのですが、私も北京五輪は全く見ていませんでした。朝のニュースで結果を知っただけです(w;)

五輪中に、チベット弾圧が一切されていなかったわけではないし、拘束された人々が拷問されなかったわけでもないのですから。産経新聞の記者も拘束されましたし、情報も規制されてましたしね。五輪開催国としての約束事など中国共産党政府には屁でもないのでしょう。

しかし…本当に怖いです。和尚の言うとおり、五輪の中身がどうであれ、虐殺国家を世界が認めてしまったことには変わりないですから…本当の戦いはこれからですよね。

それと…『Rang De Basanti (春彩)』、私も見つけたら観てみようと思います。

>yutakarlson様
はじめまして。体操選手の年令詐称疑惑については、映像で確認すると、限りなく「黒」に近いですね。ただ栄養コントロール等で成長を操作していることも考えられますから、印象だけでは断定出来ませんが。
さて、インドとの経済協力ですが、現地の状況ははっきり言って韓国に先を越されています。かつてはSANYOとの合弁企業BPLが家電商戦の主流でしたが、今では韓国と合弁したONIDAに取って代わられています。
自動車商戦ではやはりTOYOTAが強いですが、価格面で中間層以下には手が出しづらく、HYUNDAIが著しく伸びています。辛うじてSUSZUKIが踏ん張っており、南部のカルナータカ州に四年ほど前、三千人規模の工場を設けました。
問題は、インド経済界が、日本を韓国や中国に勝るビジネス・パートナーとして認識しているかどうかです。中国に対しては、インドはあの『シルク・ロード』時代からのライバルであり、また近代には中印戦争の歴史もありますので、基本的に快く思ってはいません。「チーニー(ヒンディー語で中国人のこと)」という言葉には明らかな敵愾心が込められています。しかし、現インド政府の経済方針が「親中路線」なので、今や国民レベルでも反中ライバル心はだんだん薄れつつあります。
では、今後ともよろしくお願い申し上げます。合掌。

>蒼天様
仏ルモンド紙が報じたダライ・ラマ法王の会見コメンドが曲解されて、140人虐殺説が広まったようですね。ただし三月以来、400人前後のチベット人が中国当局によって殺害され、約一万人近くが不当に逮捕・拘禁されていることは、ほぼ疑いない事実です。IOCのゲロ、じゃなかったロゲ会長は、五輪憲章に基づいてきちんと調査し、公式に発表しなければいけません。もしそれを、中国市場のうま味に負けて怠るなら、IOCにこそ、「SHIDO(指導)」反則を適用すべきです。

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