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書評でおます

とある人物から頼んでもいないのに本を贈られ、感想を求め
られたので、ついでと言っちゃぁなんだが、ここでも書く。
『日本人の「死」はどこにいったのか』:朝日新書
わが国を代表する知性(らしい)山折哲雄氏と、 オウム事件
当時マスコミから十字砲火を受けた島田裕己氏の二大宗教
学者による対談本だ。ある意味、最強タッグといえる。

件の一冊を手にしてワシが最初に抱いた感想は、これ。
「へえ。このヒトら、もう時効なんだ」
もちろん山折氏も島田氏も犯罪者ではない(たぶん)。だから
刑法上のそれではなく、学者として過去の言動に関する責任
についてだ。島田氏はかつて “オウム擁護派” のレッテルを
貼られたために、大学の職を辞さねばならなくなった。
だが、島田氏がオウムに担がれたことは事実であり、それは
アカデミズム界に巣喰う 「頭の中で辻褄が合えばOK」という
無責任な体質に根差していた。
で、山折氏。このおじいちゃん、まったく困り者だ。
なにせ数年前ダライ・ラマ法王が来日した際、NHKの番組で
対談したのだが、最初の挨拶でいきなり、「ナマステ♪」。
祖国を奪われた国家元首に対し、亡命先の言語で挨拶した
ということは、チベットを忘れろ、と言ったに等しい無礼。
また近年刊行した書物では、今や一億人に達しているインド
仏教徒の人口を、「約1000万人」と桁ひとつ間違えている。

そのような、曰く付きの、おふたりの対談本。
さすがに学問で飯喰ってるだけあって、ウンチクの引き出しは
見上げたもんだ。あとはまぁ、サロンの茶話会みたいね。

新書、という一発芸的なメディアで、おつむONLYの学者さんが
内輪ぼめし合う姿は、微笑ましくもあり、やや不気味でもあり。

しかし、以下の段は注目に値する。
山折氏が『9.11』の約半年後、小泉首相(当時)と会談した時、
アメリカのブッシュ大統領が対テロ戦争に臨んで、旧約聖書を
引用しながら演説したことに関し、もしも小泉首相だったら、
「どういうメッセージを世界に向かって発しますか」
と訊くと、
「うーん・・・ないな」
と答えたというのだ。実際その時になってみないと分からない、
ではなく、「ない」そうだ、純ちゃんは。 あー、やっぱりねえ。

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