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黒い焼きそば

子殺しのニュースに触れても「まさか」ではなく「またか」と
感じるようになったのは、ワシだけだろうか。
人間、であることは断じて “当たり前ではない” のに。

さて昨今、その著しい経済発展や独特な計算術で日本の
メディアが取り上げることも増えたインドでは、今もカースト
制度による階級差別が根強い。
そんな社会の暗部に対して、真っ向から、しかも平和的に
異を唱えているのが、現代インド仏教である。
そして彼ら仏教徒の指導者は、日本人僧:佐々井秀嶺師。
このことをもっとわが国の研究者やマスコミは報じるべきだ
と思うのだが、両国の政治的理由もあり、抑えられている。

ヒンドゥー教では、ヒトと見做されない不可触民が関わった
食材を、人間階級の者が口にすることは原則的にない。
自分達を犬猫以下に扱うヒンドゥー教を離れ、仏教に改宗
したのが、現代のインド仏教徒たちである。
だからワシは多少衛生が気になっても必ず彼らと同じ水を
飲み、同じ物を食べるよう自分に課している。
「偽善」と言わば言え。ワシは義理人情浪花節の男だ。

ある日、仏教徒家庭へ食事に招かれた。
ちゃんとした床があり(貧しい家はたいがい土間だ)、白黒
テレビも映ってる。電気は近所の電柱からパクッてるが。
「和尚は焼きそば、好きですよね?」
Chowmien(チョウミン。炒麺)はインドでも人気の食べ物で、
ソースを使わない中華風の、白い焼きそばがポピュラー。
おお☆大好物なんだよ、すまんなあ♪
すると台所から懐かしい香りが・・・。ソースの匂いだッ!
「こないだ佐々井上人を訪ねてきた日本人旅行者が置いて

行ったのをもらったんです。 いまオフクロが作ってますから、
ちょっと待っててくださいね」
生唾ごっくん。正直、連日のカレー攻撃に、まいっていた。
「お口にあえば良いのですが」
やがてお母さんが皿に盛った “それ” を運んで来てくれた。
・・・え? 真っ黒? イカすみスパゲッティー???

そうなのだ。お母さんが日本製焼きそばソースの裏に書いて
ある日本語の説明なんて、読めるはずもない。
だからお母さんは、丸ごと一本使いきってしまったのだ。
ががが、がらい。じょ、じょっばい。地雷源に踏み込んだ感じ。
「美味しいでしょ和尚。オフクロは料理自慢なんだ」

ワシは意地で完食した。うう、義理人情はヘヴィーだぜ。

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