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紅蓮天竺

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インド西部の大都市ムンバイ(旧ボンベイ)で26日夜、同時多発
テロが発生。邦人1名が搬送先の病院で死亡、1名が負傷する
など、外国人を含む約100名が死去、350名が重軽傷を負った。
声明を発表した「Deccan Mujahideen(デカン高原の聖戦士)は、
マハーラーシュトラ州を拠点とするイスラム教過激派組織。
裕福で高学歴なイスラム教徒子弟を軸とするテロリスト集団だ。
犠牲者の中に対テロのスペシャリストたる高位の警察関係者も
いたことから、報復的要素が強いものと見られる。
また今回、惨劇の場となったのは、外国人が多く利用する高級
ホテル(Taj、Oberoi)であり、現地目撃者の証言によれば、
「まだ幼さが残るふたりの若者がレストランにやって来て銃撃を
開始した。彼らは外国人客にアメリカやイギリスのパスポートを
出すよう、さかんに要求していた」
このことから、渡米・渡英をして更なるテロを画策していた、とも
考えられるが、もうひとつ重要な点を指摘しておく。

インドを代表する超高級二大ホテル、タージ・マハルとオベロイ・
トライデントが標的にされたことだ。
そう、いわばインドの「Twin Tower Building」なのである。
テロリストが描いたイメージのなかに、あの『9.11』があったことは
想像に難くない。
さてこの二大ホテル、いくら右肩上がりのインドでも、中流程度の
経済力では自費で泊まることは困難。それほど高い。
例えば、同じマハーラーシュトラ州にあるナグプールの仏教徒が

家族全員の一年分の生活費を注ぎ込んだとしても、一泊料金に
満たないどころか、一人分のディナー代にも達しない。

経済成長は必然的に経済格差を生む。
しかも、インドには『カースト制度』が存在し、富者はあくまで富み、
貧者はあくまで貧しい。そのカーストはヒンドゥーの教義に由来し、
多数を占めるヒンドゥー教徒に対して、イスラム教徒はminorityの
立場に置かれている。 実際には、仏教徒よりもずっと人口が多く
社会的影響力の強いコミュニティーを有するが、 イスラム過激派
にしてみれば、「邪教の支配を覆せ!」ということなのだろう。
みずからの邪悪を棚に上げて。

犠牲者の御冥福をお祈りします。合掌。南無阿弥陀仏。

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コメント

和尚様 おひさしぶりでございます( ´ー`)

テロ事件、本当に 腹もたち 悲しくなります。

ただただ 犠牲者の方のご冥福を お祈りするばかりです・・。

世界では、色んな過酷な現実と戦ってる人がいる事を
忘れては いけないと 改めて思う年末です。


>うた。様
こちらこそお久しぶりです。お変わりありませんか?
最初このテロの報に接した時はこれほどの被害になるとは想像もしませんでした。なぜならムンバイは過去何度もテロ被害に遭っており、警戒や対策は、万全とまでいかなくても、それなりに練られていると思っていたからです。
しかしこんな未曽有の大惨事になるとは・・・。
確かに首都ニューデリーに比べ、空港等のチェックにも緩い部分があり、また人口過密都市ムンバイは、「誰が来て誰が去ってもよく分からない」ところがあります。
ですが、寄せ集めの住民はみんな陽気で気さく。個人的には観光地のアーグラーなんかよりずっと好きな街なんですが、やはり、『アジアの魔都』なんですね。
ちなみにワシは来月26日から十日間ほど、インドへ参ります。

次回の訪印は大丈夫ですか。和尚様のことだから情報もたくさん仕入れていらっしゃるでしょうけど。
今回のテロに関して、テレビではどの報道関係者も先生方もよくわかっていないみたいですね。なんか浅いっていうか、頼りない。一般的に日本はまだまだアジアのことわかっていないんだな、と思いましたね。

>HIROMI様
昨夜のNHKニュースで解説していた“現代インド事情に詳しい学者”氏も、かなり頓珍漢なこと云ってましたよ。まぁ彼らは、日本の大学からインド都市部の有名大学に留学、もしくは公費で研究のために赴任し、メイド&サーバント付きの生活をしてたような「差別をする側のブルジョア・ヒンドゥー教徒」しか知らない人がほとんどですからね。昨夜の学者の弁で苦笑させられたのは、
「インドでイスラム教徒は最底辺の暮らしを強いられている。経済格差と宗教対立がテロを誘引している・・・云々」
本当の、インド最低の生活を知らない学者はこれだから困るんだよなー。イスラム教徒はよほど貧しくても「床付き」の家に住んでますって。
仏教徒の家庭には、「床がない」のは珍しくありません。土間でじかに生活しています。だけどテロなんかしませんよ。(# ̄З ̄)

私は、先日イスラム過激派の爆弾犯が処刑された国に住んでいますが、
202名の多大な犠牲を出しながら彼らの出身地では「聖戦死」といって英雄扱いです。
犠牲者一人一人にも家族が居て恋人が居てなんていうことをまるで考えていません。
自分たちの勝手な教義と思いだけで行動しています。
犯人も犯人の家族も死刑を避けるよう命乞いをしていました。
突然何の前触れもなく命を奪われた人たちが202名もいるというのに。
この自分勝手な考え方がイスラム教義の基本にあるんだとしたら、テロはなくならないでしょう。

今回の犯人もきっと英雄扱いなんでしょうね。

犯人たちが死刑に処された今、全国にテロへの警戒が出ています。

>まねき猫様
イスラム教義にいう『ジハード』には本来ふたつの意味があり、迫害に対して実力行使に出る「外面の聖戦」と、日々みずからを省みて律する「内面の聖戦」を説きます。預言者ムハンマドは、後者こそ肝要だ、と教えています。
ですが、ここで問題となるのは「迫害」の定義と「実力行使」の方法です。客観的に見て明らかに相手側に非があり、実力行使に出ねば事態の改善が絶望的な状況では、方法いかんによっては実力行使も認められるべき場合もあるでしょう。
(言うまでもなくテロは論外です)
だが、往々にして信仰者には「自己偏愛」に陥りやすい傾向があり、被害妄想的に迫害意識を持ってしまうことがあります。かつてオウム真理教は、自分たちが、
「アメリカ軍と自衛隊からサリン攻撃を受けている」
と主張していました。あれなどはまさにその典型ですね。
イスラム教徒の『神観念』を象徴するエピソードをひとつ。
以前、ワシの友人のイスラム教徒が来日した際、車で街を案内してた時のこと。
信号待ちで神社の鳥居の前に停車していると、彼は社殿を見て、こんな質問をしてきました。
「TERAは、Buddhaですよね。じゃ、SHINTO SHRINEはAllahですか?」
八百万の神を祀る日本神道の社を前にしても、一神教徒である彼の語彙では、「Gods」という複数形の発想それ自体がなく、Allahとしか言えなかったわけです。

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