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新宿夜話

先週末、知人らとの会合で久々に新宿へ飲みに行った。
集った顔ぶれは、写真家、テレビマン、編集者、ヨガ教師、
居合道師範、そして坊主と多種彩々。加えて、才色兼備の
奥様方も花を添えて下さり、愉快で賑やかな宴となった。
みな、直接或いは間接的に佐々井秀嶺師と出会い、師に
魅かれたひとたちである。師との関わり方はそれぞれだが
全員に共通するのは “行動のひと” という点だ。
座して口舌を弄ぶ奸智狡猾の輩とは無縁な、身体言語で
思考する者たちが、新宿二丁目を梁山泊として邂逅した。

初めて面識を得たヨガの先生は、物静かで温和な人柄。
居合道師範はイケメンだが、やはりさすがスキがない。
ヨガも武道も、『気(=プラーナ)』を肝要とする世界だから、
おふたりの周囲には独特な空気の流れを感じた。

しかし思った。なぜこの場に、坊主がワシしかおらんのだ。
もちろん、佐々井師を支援する日本の僧侶はいる。
とはいえ圧倒的多数派は、仏教の故国:インドでまさにいま
仏教が復活し、その先頭に立ってブッダの国の民衆と泣き
笑いを共にしながら身を捨てて邁進する日本人僧侶がいる
ことに、同じ仏教、同じ日本人でありながらまったくと言って
いいほど無関心である。関心がないだけなら改善の余地も
あろうが、知っていて無視する坊さんさえいるのである。
狭隘な宗派根性と所属教団への忠誠それに既得権益への
執着が、アイデンティティーになってる坊さんが多いのだ。

一次会解散後、テレビマン氏とふたりでゴールデン街へ。
ワシの世代だとこの路地は、反権力の酒に酔う青年男女が
政治を語り、文芸を論じ、アングラ演劇や暗黒舞踏にのめり

込む、いわば裏側の世界への入り口であった。
「最近はそおゆうヒト、いませんよ」
テレビマン氏に連れられて、角のカウンター・バーへ入る。
「ここのオーナー、カンツォーネ歌手なんですよ」
しばらくすると店主登場。マスター、いや、ママなのか?
「いらっしゃ~い♪あっら☆こちらオハツ?」
口髭をたくわえ、見るからにマッチョでフレディー君な店主は
文字どおり、二丁目のひと、だった。
「はじめてのお客さんにお願いしちゃってもいいかしらン?」
店主、いきなりジーンズの腰をくねらせ尻を突き出した。
ちょちょちょちょっと待って!まだ心の準備が。それにさっき
トイレでクソしたときちゃんと拭いてなかったかも知んないし、
こんなかたちで初体験迎えるなんて衝撃が強すぎて・・・!
「うふ♪商売繁盛☆お席つめてくださるン?」
あ。そっちすか。ワシてっきり大事なものを奪われるのかと
思っちゃいました。わはは、わは、はわ。(安堵)

深夜の新宿、モーホー系の店主が絶唱するカンツォーネを
超至近距離で聴かされたワシは、臨死体験をした。

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