2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
フォト

« 壇はツチヘン | トップページ | 不況は経済テロ »

哀れな男

哀れな男を見た。おのれの器量や内実とかけ離れた地位に、
ただ血統だけを根拠に祭り上げられた、悲しい道化者。
彼をかつぐ団体は「本癌痔」と称し、『丁度珍宗』という伝統的
仏教宗派のひとつで、彼はそこで“法主”と呼ばれている。
一応、開祖は親鸞らしい。親鸞は、根源的な人間悪と真正面
から向き合い、自身が破戒(結婚)に踏み切ることであらゆる
者の救済を実証した、鎌倉時代の聖(ひじり)である。
親鸞が結婚したことでその血族は存続した。例の哀れな男は
「直系子孫」を口実に、教団内での生活保障を得ている。
が、史実はまるで異なる。親鸞は、長男を、門弟の和を乱した
かどでやむなく勘当している。 男の系統はお嫁に出た末娘が
嫁ぎ先で生んだ子供の血筋なのである。
宗教団体である以上、神話的要素を持つことはある種の必然
といえるが、ここには重大な問題が横たわっている。

血統による身分制を認めたら、仏教でなくなる、ということだ。
もともと、インドのカースト制度に対する「人間解放運動」として
ブッダが説いた思想が『仏教』であることは、一般常識。
手塚治虫氏の漫画にも載っているお話だ。
カースト制度は、古代ヒンドゥー教(バラモン教)の僧侶たちが
神権統治によっておのれの地位を守るため捏造した、差別と
支配の非人道的制度。一番偉いのが、僧侶の血筋、と。
たぶん高校の歴史授業で習うことだと思う。
そして今、アンベードカル博士の提唱で復活したインド仏教は
燎原の火の如く広がり、その先頭に立って奮闘しているのが、
日本人僧:佐々井秀嶺師。
とまぁ、このあたりまでなら「月刊PLAYBOY」誌にも掲載された
情報だから、例の男とて知らぬはずはない。

知ってて知らぬふりは、さぞかし辛かろう。じつに哀れな男だ。
彼だけではない。彼をかつぐ本癌痔も、悲惨だ。
インド仏教復興運動は、わが日本の真言宗、臨済宗、曹洞宗、
日蓮宗など、各宗派が積極的に支援している。
では、丁度珍宗はどうか。 ・・・絶無、と云ってもよい。
日印両国の現場を知るワシだから言うが、それが現実である。
当たり前だ。どこの世界にすき好んで失業したがる奴がいる?
カースト制度を否定したら、本癌痔が潰れてしまうのだ。

哀れな男を見た。
仏壇の「壇」が土偏である理由など想像もせず、また共鳴する
感性すら持ち得ない、そんな坊主を見た。 南無阿弥陀仏。

« 壇はツチヘン | トップページ | 不況は経済テロ »

仏教・宗教全般」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/503578/43386835

この記事へのトラックバック一覧です: 哀れな男:

« 壇はツチヘン | トップページ | 不況は経済テロ »