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行動する仏教

久々に『大法輪』を手に取った。くだんの月刊誌は、いわば
仏教のヲタク本で、その筋が内向きの言葉ばかり吐いてる
印象を個人的に持ってたので、ワシはここ数年遠ざかって
いた。つか、ぶっちゃけ、あんまオモロクねえし。
今回その禁を破って(笑)手にした理由は、わが畏友にして
兄とも慕う写真家:山本宗補氏の寄稿を読むためだ。

 月刊『大法輪』第76巻 平成21年第二号
   *圧政と闘うビルマ僧に聞く*
     -世界仏教徒会議と「行動する仏教」-

山本宗補氏は「エンゲイジド・ブディズム(行動する仏教)」を
取材テーマのひとつに捉え、軍政下のビルマに潜入を敢行、
アウンサン・スーチー女史への単独インタビュー中、現地の
秘密警察によって身柄を拘束され、国外退去処分を受けた
という、本物の報道写真家。しかも男前♪ときたもんだ。
(あんまり褒め過ぎると本人から苦情が来るのでこの辺で)
そんな御方を平気で「ムネさん」と呼ぶワシはたかが一介の
葬式坊主に過ぎないのだから、罰当たりな話ではある。

山本氏が報じたのは、昨年11月東京浅草寺に近いホテルで
開催された『第24回世界仏教徒会議日本大会』の模様だ。
主催は我が国伝統仏教58宗派の連合体、財団法人全日本
仏教会。 日本開催は三十年ぶりで、しかも全日仏創立五十
周年を記念した一大イヴェントだった。
が、ワシゃぜんっぜん知らなんだ。 たまたま前日、山本氏と
歓談していた際、「明日、浅草行く?」と訊かれ、花やしきの

ジェットコースターを連想したくらいであった。

さて、大会当日の詳細は、山本原稿をお読みいただくとして
ワシが何度も頷いた箇所をご紹介したい。
  「大会は大成功だった」とする全日仏が大会終了後に
  出した大会宣言書にはがっかりした。そこには、四川
  大地震被災者支援は触れているが、チベット僧に対す
   る武力行使については一言もない。
  ビルマについても、名もないたくさんの僧侶が軍隊に
  よって殺害され、逮捕投獄され、かつ拷問されている
  現実に対し憤りが全く感じられない。
  ビルマ軍政と中国政府に対して、僧侶に対する夥しい
  人権侵害を即座に停止するよう諭す文言もない。
  宣言文は、「人々と苦悩を共有し多くの社会問題解決
   へと具体的な行動を起こすことを宣言する」とまとめら
   れているが、宣言を実のあるものとする実践を心から
   願う。

か~、案の定、って感じだなあ。
チベット仏教弾圧やビルマ仏教弾圧と僧尼虐殺に関しての
外交的判断を優先した態度には、いつもながら脱力する。

昨年の4月26日、長野市で北京五輪聖火リレーに際し、
「FREE TIBET! WE WANT JUSTICE!」
と、一緒に声を枯らした青年たち。これが全日本仏教会の
現実です。代わりに謝ります、本当にごめんなさい。

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コメント

あの「フリーチベット!!」の雄叫びが、もう遠い過去みたいに感じられるなんとも寂寞感漂う現代日本であります。
天災被害は加害者がいないから遠慮なく報道し続け、チベットやビルマの弾圧は「加害者」がいるから息を潜めるってか。
凸(`Д´メ)
加害者はなんたって「ヤクザ」だからな、怖がるのもわかるが、それじゃあいつまでたっても無法者の天下よ。
せめて宗教者くらい、無法者に鉄槌を下してくれんかなあ。

>HIROMI様
同感です。なんかすでに「FREE TIBET!」の叫びが戦時中の話みたいにセピア化してますよね。( ゚д゚)←遠い目。
しかも肝心の法王猊下が、あれを「妨害行為」と言っちゃったから、ワシらは立つ瀬がない。瀬戸は日暮れて夕波小波。揺れて湘南、いとしのエリー。
「四月?善光寺?・・・えーっと、なにかありましたっけ?」
これ、つい最近、坊さんから云われたことです。

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