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むれ家の人々

「俺って、同業者にはなんか嫌われちゃうんだよねえ」
親友が苦笑する。ああ、ワシ分かる気がする。
商売仇、といった単純な理屈ではない。 どんな世界にも
それをいっちゃあおしめえよ、的な暗黙の了解がある。
だが往々にしてかかる不文律に合理的根拠はなく、ただ
なんとなくそうなっている、という程度に過ぎない。
そこいらへんのエッジを上手にバランス取って渡ってゆく
技術が、“大人としての汚れワザ”である。
しかし困るのは、このダーティーさにいささかも忸怩たる
思いを抱かない阿呆が、たまにいて、面食らわされる。
崩してはならない矜持の意識を持たず、汚れを自覚して
悪党を演じる気概もない奴が、一番ハタ迷惑なのだ。

この手の御仁に限ってどういうわけか、必ず群れたがる。
ねーそうだよねー、とか言ってすぐツルむ。
手っ取り早く「自己保全欲求」を満たすには同意者(純然
たる意味ではなくとりあえず反論されない程度の仲間)と
群れているのが、便利だからだろう。
『群(ムレ)』に発生する『蒸(ムレ)』の湿度を人間関係の
“密度”とカン違いしている奴が、群れたがるのだ。

つい先週のこと。
いいトシした大人が何を血迷ったか仲間うちでコモンだの
ジムチョーだのと呼び合ってるサークルに巻き込まれた。
しかも恐るべきことに、当人たちは、マジなのだ。
たとえば、サラリーマン諸氏が、日曜朝の草野球でお互い

エースとかキャプテンとか呼び合うようなシャレのセンスも
ない。どうやら本気で名誉を感じてる様子なのだ。きもッ。

「電脳和尚には顧問を引き受けて頂いております」
そう聴衆の前で紹介されたときは、穴を掘って埋めてやり
たくなった。肩書を喜ぶほど卑しくねえぞコラ!
ワシの“顧問センス(common sense=常識)”がこのような
猿芝居に耐えられるはずもないので、穏便、かつ遠回しに
ご返上致す旨、お伝え申し上げた。大人じゃのお。

『むれ家の人々』は、本心では互いに信用していない。
とはいえ、外道に堕ちる腹のくくりもない。
利用価値がなくなれば、ねーそうだよねー、でおしまい。

アンタら、どこへ行きたいの? ・・・興味ねえけど。

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コメント

「むれ家の人々」って、女性の専売特許だと思っていたけれど、けっきょく老若男女関係なく存在するんですね。
子供の頃から「むれる」のに馴染めなくて、居心地の悪い思いを長いことしてきた…そういう経緯がある人にとっては、「同業者に嫌われちゃうんだよね」という心情がよくわかりますね。
私も学校のクラスで、職場で、社宅で、子どもの親同士で、常々「むれ家の人々」の不思議な生態に辟易してきました。一言で言ってしまえば、ひとりじゃなんにも出来ない人たち。考えるのも、行動するのも、いつだって誰かと一緒。しかも、その相手を本気で信用してないんだからもう救いようがない。
いつも気になっていることだが、幼い子どもが言葉を覚え始めたと同時に、周囲の大人たちは同年齢の子どもを誰彼かまわず「おともだち」と呼ぶ。「誰とも仲良くすべき」、という呪縛が始まるのだ。「友好的態度=思いやり」と、「迎合する=依存」とは全く違うのに、そこの区別がぜんぜんできていない。

>HIROMI様
がはは☆女性の専売特許って、田嶋陽子が聞いたらまた暴れますよ(爆笑)。
しかし彼女が云った言葉でナルホドナアと思ったのは、
「女の腐ったの、ってのは男を指す。女が腐れば男になるんだよ!」
けだし名言。
そうそう、「おともだち」っていうやつも常々、解せんな、とワシも思ってました。知人と友人と親友ではまったく関係性の濃度が異なるのに、何もかもいっしょくたにしている。good、better、bestの比較等級は、むしろ相手の人格を尊重することだと思うんですけどね。ガキの頃、テレビの子供番組を見ていて、
「全国のお友達、元気かなあ?」
と司会者が云うのを聞いて、なんか気色わるッ!と感じたものです。

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