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『シェルブールの雨傘』

最近やたら映画づいてるワシだ。 寒さにめげずわざわざ
出掛けるわけだが、映画館の場所柄に気後れすることも
ある。渋谷、しかもマルキュー裏。中年のオヤジにとって、
死地へ赴くにも等しい鬼門だ。
そんなとこ行ったら、切符売り場へ到達する前にギャルが
放つ「蔑視光線」の十字砲火を受け、 加齢臭で保健所に
連行されかねない。イヤじゃ、まだ死にとうない。

名作ミュージカル映画『シェルブールの雨傘』
デジタル・リマスター版で復刻上映される、と聞いた日にゃ
昭和少年が黙ってられるはずがない。
主演女優は、言わずと知れたカトリーヌ・ドヌーヴである。
かつて美女の代名詞であり、多くの日本少年が、
「大きくなったらフランス人になる!」
と叶わぬ夢を描いた女優の、若き日の大ヒット作だ。
そのドヌーヴ嬢が、このワシに会うため平成日本へ帰って
来てくれたのである。なんて気立てのいいオンナなんだ。
しかし、渋谷109裏ねえ。・・・そ、そおかあッ☆
「あたしと逢いたいなら試練を乗り越えて来てせらびぃ♪」
シルブヤ、マルキュプレ(仏蘭西語発音風)。

心に刃を当てて「忍」の一字。なんとか、映画館へ潜入。
原題『LES PARRALUIES DE CHERBOURG』
戦争で引き裂かれる恋、妊娠そして出産、やがてラストに
訪れる悲劇の再会。
分かりきったストーリー、また、歌は吹き替えだと分かって
いても、目は銀幕に釘付けとなった。
最新デジタル技術で復活を遂げたドヌーヴの美貌に心底
蕩けてしまった。後年、『インドシナ』で見せた中年女性の

魅力も捨て難いが、少女から母親までを演じたドヌーヴは
若いながらも貫祿さえ窺わせた。うん、惚れ直したね。

あの頃のミュージカル作品が残した影響は、インドの地で
大きく開花し、「アジアの映画大国」が誕生するきっかけと
なった。インド映画は、今でも基本的にミュージカルだ。

終了後、闇に紛れて不覚の涙を流していたワシを指差し、
ささやき合うカップルがいた。
(ヤダ、ちょっと、あのおじさん、泣いてるよ!)
(見るなって。かなりアブネエおっさんだ)

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