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dankaiパンチ

飛鳥新社発行の総合誌『dankaiパンチ』2009年4月号に、
佐々井秀嶺師による“人生相談コーナー”が掲載された。
この企画は初期の段階で間接的に関わっていたこともあり、
すぐさま書店へ急行、手に取ってみた。
桜満開の城下を写した美麗な表紙の右下に小さく、
    
インドより愛を込めて「喝!」
      佐々井秀嶺師の異色人生相談

とある。ううむ。命知らず、というべきだな飛鳥新社。
佐々井師の濃厚激越なる“情念”と“愛”を至近距離で知る
者として、この見出しについて率直な感想を述べれば、
「あんなモン“込め”られたら平成日本人は気絶しちまうぞ。
そのうえ“喝!”とは、自爆する気か?出版社」
生命の混沌から噴き出す佐々井パワーは、高名な大作家
(『他力』とかを書いたヒト)でもギブ・アップさせる超絶的な
破壊力を持つ。何かをぶっ壊さなきゃ終わらない。
しかもなんと、新連載、とあるではないか。キケンが危ない。
ワシは祈るような気持ちでページをめくった。

102頁。わが畏友:山本宗補氏の写真で始まる。
一点を見すえる佐々井秀嶺師。口をヘの字に曲げ、鋼鉄の
意志と紅蓮に燃える情熱をたたえた、刃の如き眼光。
何某が書いた佐々井師の紹介文には若干の誤りがあった。
たいしたことではないので敢えてツッコミは入れないでおくが、
お知りになりたい向きは、以下の二著、
     
『破天』山際素男(光文社新書)
    『男一代菩薩道』小林三旅(アスペクト)

を参照し、間違い探しするのも一興か。 上記二冊は佐々井
秀嶺師みずからが太鼓判を押した必読の書である。

さて、心配した内容は・・・。杞憂であった。
リストラから自殺を思い悩む読者と、中年を迎えても性欲に
煩悶する読者。ふたつの相談に佐々井師が答えている。
噛んで含めるように分かりやすく、また、温厚丁寧な口調で
やさしく語りかけている。あー、ホッとした。とはいえ、
(こりゃ相当“編集”されまくってるなあ)
と思った。実際の佐々井師は、四十年以上正しい日本語を
使っていないため、かなりメチャクチャに話す。
手書きの文字は前衛書道家が裸足で逃げ出すほどである。
ま、ともあれ記事は、ぶっ壊されずにすんでいた。

と思いきや、『編集後記』を読んで、唖然とした。
「この4月号をもって、休刊のやむなきにいたりました」
ぎょえッ!やっぱ何かを壊してんじゃん!
新連載で休刊とは、いくらなんでもドラマチック過ぎるぞ!

月刊PLAYBOYといい今回のパンチ誌といい、つくづく休刊と
縁のある人物だなー、佐々井秀嶺師は。合掌。

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コメント

こんにちは和尚様。
先ほど、amazon.co.jpにて「破天」「男一代菩薩道」を注文いたしました。
どちらもamazonでの評価は高いですね。(レビューの件数は少ないようですが)
興味深い本を紹介していただき、ありがとうございました。

>TAKAHASHI様
はじめまして☆(かな?)。ご紹介した二冊は、実を云うと「身内がやった仕事」なもんで、宜しくお願い申し上げます。レビューの書き手も、実は・・・。まあ、この不景気な時節柄、促販ということで御容赦下さいませ。
現代日本に一番欠けている、そして無くてはならない「何か」を、佐々井秀嶺師は教えてくれます。ざっくり云えば、それは『熱=heat, emotion』ですね。
「人の世に光を 人間(じんかん)に熱を」
有名な水平社宣言の言葉ですが、これをスローガンやイデオロギーではなく、実践しておられるのが佐々井師です。

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