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『老いの風景』

先週、埼玉浦和で開かれた写真家山本宗補氏の
個展を見学に行った。
『-老いの風景:Part2-』
と題される写真展は、築百年を経た旧家の納屋を
改造した和風喫茶を会場に、氏のテーマのひとつ
である“高齢者の日常から人間の営みを活写する”
数々の作品群が展示された。モノクロの写真でしか
表現不可能な老い(=人生)の光と陰は、見る者を
して、無言のうちに我とわが身を省みる心持ちへと
導いていく。ブッダの教えは、まさしくそこにある。
「生老病死(しょうろうびょうし)」
人間に四季があることを知らねば春の歓喜も夏の
情熱も秋の優しさも冬の厳しさも、見えてこない。

山本氏がカメラにおさめた老人たちの姿は、決して
秋冬の景色だけではない。春の笑顔と夏の活力を
備え、それらが絶妙に溶け合って、静謐なる調和を
成している。人生とは、かくも芸術的なのだ。
漁師の老爺が船上で合掌し、
「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
と称える一葉は凡百の仏教書を凌いで余りある。
親鸞はよく、阿弥陀如来を海に譬えた。

“老いの風景から見えてきた戦争の記憶”
山本氏自身によるスライド・トークは圧巻であった。
東京大空襲をはじめとする本土爆撃の最高責任者
カーティス・ルメイに、戦後日本は叙勲している。
その彼こそが航空自衛隊設立の立役者であるにも
関わらず、昨年、元空幕長の某は、

「日本は被害者」
などと、武人にあるまじきグチを云った。
かつて冷戦時代、東側を後ろ楯にした左翼陣営は
戦前戦中の日本を極端に貶めるべく、荒唐無稽な
作り話をまことしやかに垂れ流した。
いわばそれと同次元の愚を、某はやらかしたのだ。

写真展の最後、モデルになった戦争経験者が自ら
補足説明をしてくれた。その言葉が胸に染みた。
「今、こうして生きていられるのも、靖国神社にいる
戦友が守ってくれてるからだと思います」

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