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『反骨のブッダ』

  • 高山龍智: 『反骨のブッダ』インドによみがえる本来の仏教(コスモトゥーワン出版)

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空(くう)

“春のお彼岸”ということでたまには仏教ネタをば。
少し前、ケータイ小説が流行して映画化もされた時、
最初そのタイトルを「れんくう」と読み間違えました。
てなわけで今回は、空の話。
聞けば、近ごろは『般若心経』がブームなんだとか。
「色即是空(物質的現象に実体はない)」
まさかケータイ小説風に、あれを恋愛成就の呪文と
勘違いしてる人はいないでしょうけど。

空とは「0(ゼロ)」のことです。
数学でいう正数と負数の中間点、ではありません。
それよりむしろ「∞」に近い概念です。
ご承知のとおり、ゼロを発見したのはインド人。
言葉で説明すると言語的思考フィルターが掛かって
しまうので、肉体感覚で表現すれば、
夏の死ぬほど
暑い日に昼寝してるうち気絶に近い状態になり、
(でえ~・・・なんかもうどうでもいいや)
とまぁ、これがナチュラルな「空」のタッチです。
なにせインドですから、ありとあらゆる発想の基盤に
暑さが深く関わってるわけですね。

空は、梵語でもヒンディー語でも「シューニャ」。
ワシが生まれて初めてインドへ行った時、ホテルの
テレビを見ていたら、たまたまテレホン・ショッピング
みたいな番組をやっていて、司会者が、
「今すぐお電話を!×××のシューニャ×××!」
と、濃いめのキャラで絶叫する場面を見て、
「さすがお釈迦さまの国!テレホン・ショッピングでも
空の教えを説いている!ありがたや~」

とかマジで感激した恥ずかしい思い出がありますが、
電話番号の「0」も般若心経の「空」も、同じ単語。
インド人にとっては、それぐらいありふれた日常的な
言葉なんですね、空ってのは。

さて色即是空の「色」は、梵語「ルーパ」。
ヒンディー語では語尾のA母音が消えて「ループ」。
物質的現象、などと小難しく解釈されますが、形状を
あらわす日常語です。使い方としては、
「ループ・キ・ラーニー!」 (よっ、いい女♪)

つまり、現代日本の般若心経ブームは、ガイジンが
変な日本語Tシャツ着てる、みたいなもんですね。

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コメント

>変な日本語Tシャツ
京都とか浅草などで売ってるアレですよね(笑)
あれ見ると、なんかこそばゆくてたまらないです。ふつう言わねえよ~そんなこと…っていちいち突っ込んでやりたくなります。
般若心経は昔、自衛隊員が雪山での訓練中テントでの夜明かし中に怖くなったときなんかに必死で唱える、とか聞いたことがあります。いわゆる魔除けのおまじない感覚。
得体の知れない怖さに遭遇したときに、唱えるおまじないがあると助かるかも知れませんね。昔の日本人はこういうことをよくやりました。お経の内容や意味はどうでもよくて、ただ仏様のありがたいお経だから妖怪も幽霊も退散するだろう、という畏敬の念から生活に根付いた感覚だったと思います。

>HIROMI様
そういえば以前、ガイジンが『下告上』とプリントしたのを着てました。下剋上だろ!しかし、なんか百姓一揆の直訴みたいで、それなりに意味になってるのがオカシかったです。
ま、般若心経が魔除けになる、という「思い込み」自体は素朴な民衆感情ですからアリだと思います。それに、もっとも短いので暗記しやすいし。
「般若=プラジュニャー(真実の智恵)。波羅蜜多=パーラミター(到彼岸。向こう側へ渡る、という意味)」
これが正しい内容なんですが、“K福のK学”とかいうカルトの教祖O川R法は、
「波羅はハラ、お腹。蜜はハチミツ。それが多い、と。つまりお腹の底からハチミツのような幸福がたくさん湧き出て来ること」
などとマジで講釈してました。って、ネタかい!・・・にしてもスベってるし。

波羅が腹だなんて人をバカにするのにも程がありますね
┐(´~`)┌
お経は、サンスクリット語を漢訳したものが日本に渡来した、くらいの経緯は確か学校でも習いました。どうやっても波羅が腹にはなりませんっ!教祖サマは腹いっぱい蜂蜜食いたいのか?クマのプーさんかよっ!

>HIROMI様
ク、クマのプーさんっ!どわははははは☆ヒィ~ひぃ~!
(いかん、もろツボにはまった)
だってO川R法って、本当にプーさんみてえなんだもん。しかも「パチモン」でディズニーから盗作だと訴えられてる某国製のプーさん。
実際、やっこさんの説く教義の内容も、まんま「パチモン」。そのパクリ度合いだけを云えばオウムの麻原よりひでえ。馬鹿馬鹿しさでも負けてないし。
「私は、エル・カンターレである!」
これを彼本人は“地球霊”という意味(つまり自分が地球の支配者)で言ったつもりらしいけど、それって「カントリー=母国」から思いついたことバレバレの駄洒落。
つか、「カンターレ」ってイタリア語で「歌う」って意味じゃなかったっけ?

お邪魔します

つのだひろ氏が歌っている般若心経
お聞きになりましたか?

ゴスペル風です。

ぶったまげました。

>酎様
おおっ☆まだ聞いたことないですが、よさげ。まさか、
「♪ メリジェーン オンマイマーイン カンジザーイ ボサー・・・」
なんてやらないでしようね。ちなみに『Mary Jane』は、オカマ・バーのチークタイムでよくかかるらしいですが、そっち系のヒトってなぜか信心深いんですよ。
「褐諦 褐諦(ギャーテー ギャーテー)」
これを英訳すると、goan goan。つまり、行った行った、という意味なんですね。
・・・なんかヤバそ。(A;´・ω・)アセアセ

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