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ホの字のひと

ホの字のひと
「日蓮上人ご生誕の地をお参りする。おいっ、案内せい!」
うーむ。そうきたか。
佐々井秀嶺師四十有余年ぶりの来日には、日本仏教各宗派
開祖の生誕地もしくは入寂の地を、もらさず巡礼する、という
大きな目的がある。なぜなら今年秋、インド中南部ナグプール
郊外のマンセルに「大乗八宗の祖」ナーガールジュナ(龍樹)を
顕彰した大寺院が落慶する見込みだからだ。
宗派云々のこだわりなど、『9.11』以後の時代を生きる人類に
とって、百害あって一利無し、である。
違いを認めて共存の道を探す、もはや人類に残された希望は
それしかない。我が神・我が仏を尊ぶなら、汝が神・汝が仏を
尊ぶこと。分かりやすく云うなら、てめえが誰かに本気で惚れ
抜いた経験があれば、他人の恋のトキメキを理解できるはず、
という、至極当然の道理に過ぎない。

でもしかし、なんだかなあ。
そりゃ確かに、成田空港から入国して一番近い所にある宗祖
御生誕の地といえば、日蓮上人の安房小湊:誕生寺、だ。
けどねえ、ワシが身を置く浄土真宗と、日蓮宗とは、歴史的に
宿命のライバル関係、みたいなもんなのよね。
なにせこちとら日蓮さんから、ルール無用の反則攻撃、
「念仏無間(ねんぶつむけん)」
南無阿弥陀仏を称える奴らは地獄へ落ちるぜ!fuck off☆と
股間を蹴られた側である。ワシ、完全なアウェイ状態じゃん。

佐々井師は真言僧だったが、親鸞に心酔し、語録『歎異抄』を
愛読する。同時に、日蓮さんも崇拝してるし道元禅師も敬う。
そのうえすべての教学が中途半端でなく、また、実践を通じて
ありきたりな理解範囲を突破する領域にまで達している。
これまた分かりやすく云うなら、恋の甘さも苦みも知り尽くした
“慕情の達人”、“ホの字のひと”、ということだ。

「ようこそ、誕生寺へ。がっははは☆」
見ず知らずの参拝客に気安く声をかけ、破顔一笑。
平成日本人にとって、珍獣、もしくはエイリアンとの遭遇だ。
「南無妙法蓮華経!南無妙法蓮華経!」
境内のド真ん中で豪快に唱題。フツー、寺僧でもやらねえぞ。
「いやあ、じつに素晴らしい。気持ちいいなあ」

・・・そうでしょうよ。

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コメント

こんにちは、和尚様。
佐々井氏が日本に来ておられるのですね、知りませんでした。
実は私、和尚様のブログのおかげで佐々井氏に興味を持ち、ちょうど今、『破天』を読み終えたところです。
近々、弘法大師空海の生誕の地である善通寺に行く予定ですので、運が良ければ佐々井氏を拝見することができるかも?などと考えております。

>TAKAHASHI様
来日計画は本人たっての希望で実現まで極秘にして参りました。
さて佐々井師、五月から西日本を中心に行脚します。いきなりアポ無しで出現しますので、本当にどこかで会えるかも知れませんよ。

5月から西日本とな!
私もGWは西日本方面へ参ります。佐々井和尚様にお目にかかりたい!ご縁があるといいなあ~

>HIROMI様
連日、お供させていただいてます。織田信長に従う木下藤吉郎、もしくは徳川家康の背後で暗躍する服部半蔵、の心境であります。むはは☆

佐々井師の一番弟子と護国寺で謡われた方のブログをたどってきてみました。

今まで最新の記事から読み進めてきたのですが、ここに来て宗派からの脱却が全くできていないことに残念でなりません。

彼岸寺さんとコラボレートするくらいの方なので、宗派間のおつきあいはしっかりあると思います。

ブログはあくまでも公の自分メディアです。電脳和尚さんのポジションのもと、公で公開するべきことと胸にしまうべきことを分けていただければ私も幸せなままでいられたと思います。

>ヨコヤリ様
貴重なご意見、感謝致します。

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