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本能

先日、NHKでアマゾン奥に住むヤノマミ族についての
ドキュメンタリーが放映された。
約十年もの歳月をかけてブラジル政府と交渉を重ね、
スタッフが彼らと生活を共にして、撮影したという。
一万年あまりも文明化を遂げず伝統的な生活形態を
守っている、と番組は云う。
当然のことながら歴史的に西洋人によるカトリックの
布教や医療行為、研究等の文化介入はあった。
それでもヤノマミ族が、いわゆる、
『Cargo Cult』
(西洋文明の恩恵を先祖霊の御利益と思い込み狂信
するキリスト教受け入れ前の段階的な民間信仰)
に陥らなかったのは、清々しくさえ思える。

非文明の部族の暮らしゆえ、狩猟や屠殺のシーンや
ありのままの出産現場、生まれた赤子の間引きなど、
血や臓物などの露出場面が番組中にあった。
文明生活をおくる視聴者の目には生理的な恐怖感や
不快感を与えることも、やむをえないと云えよう。
だがそういった嫌悪の感想が、日頃は人権派と称し、
ジェンター・フリーやら子供の権利やらをうたっている
御仁の口から聴かされたら、どうだろうか。

「番組の抑制の利いたナレーションと、彼らの生活を
神話のように描いたのが救い。そうでなければ、グロ
テスクに尽きただろう」
あ?・・・神話、だと? グロい、だと?
バカも休み休み言え!ファンタジックなのはてめえの
脳みそだろうが、この差別主義者!

おおらかな性行動の末に未婚の少女が出産、間引き
せざるえない現実を、あっさり唾棄する人権屋。
挙げ句は、出産に一切男が関与しない古典的風習に
までジェンダー・フリー礼賛ゆえに不快感を表す。
はいはい。狩猟にも育児休暇ね。動物と商談せにゃ。

本能の反対語は、理性ではない。
理性は時として不遜に走り、「理」と「利」を混同する。
私利私欲は、理性の裏付けがあって成り立つ。

ホンノウ(本能)が濁れば、ボンノウ(煩悩)になる。

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