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言刃(コトバ)

言刃(コトバ)
言刃(コトバ)
アンベードカル博士『ブッダとそのダンマ』は今に至るまで
ほとんどの学者、研究者から無視・黙殺されている。
理由は、日本の既成仏教宗派にとって極めて都合が悪い
記述に溢れているからだろう。
学者や研究者は、真実探求を看板にしていても、大概が
その費用を組織的スポンサーに頼っている。
血統世襲による聖職者制度(カースト)を真っ向から否定
したアンベードカル博士の、いや、釈迦の仏法は、もはや
“家業”へ堕した日本の寺院にとって、禁忌に触れる。

「学者先生、なにするものぞ!」
よく佐々井師が言う。
机の上で理屈をこねる「“知”のブルジョア」は、いうなれば
学問に興じられる平和で安全な社会の、居候である。
佐々井秀嶺師は、文字を習う権利さえも奪われたインドの
民衆と共に、今までずっと戦い続けて来た。
そして現在インド仏教徒の就学率は、ほぼ100%へ達する
までになった。学問できる環境を、勝ち取ったのだ。

往々にして日本の学者や研究者のコトバは、言の葉っぱ、
落ち葉の部類だ。良くても、腐葉土になるかどうか。
それは生命を賭けて身を守り、時として自刃すら覚悟する
『言刃』ではない。
佐々井師が、アンベードカル博士が、学者や研究者達から
無視されている真の理由は、そこにあるのだろう。

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仏教・宗教全般」カテゴリの記事

コメント

インドにも違わず、我が日本にも歴然と差別は存在します。

昨日、国宝阿修羅展を見に行ったのですが、平日にもかかわらず、見物客の長蛇の列で、40分ほど並んで入場を待ちました。私の後ろで、主婦の二人連れが時間潰しに喋っていました。「…京都はね、そういう人たちは住んでる所が決まってるのよ」。思わず、耳をそばだててしまった私。「そういう人たち」、とは恐らく被差別者のことだと察しがつきました。日本にも昔からぬぐいきれない差別があり、今も人々の心に染み込んでいます。そして、この私自身にも。なぜなら、「住んでいる所が決まっている」ならば、もし私がそこ(京都)へ居住するなら、気にならないと言ったら嘘になると思ったからです。
私は、これから見る阿修羅像への期待よりも、自分の心のありようが気になって仕方なくなりました。

差別はいけない。とは子供でも言えるし、学校でも無責任な人権教育が蔓延っています。けれど、じゃあ、この私は差別は一切しないか?いや、好奇と興味本位で覗き見こそすれ、しないとは断言できない。そうやって自問自答しながら40分があっという間でした。
阿修羅に真向かい、「ああ、やっぱり綺麗だなあ」と感嘆しながらも、やはり自分の心の醜さにうんざりしながら帰途につきました。
私は差別にどのように真向かうべきか。それは、まず知る努力を怠らないこと、ではないでしょうか。まだまだわからないことだらけです。死ぬまで永遠のテーマになるだろうと思います。

>HIROMI様
まさに、仰る通りです。今回の写真は、兵庫県宍粟市で開かれた部落解放同盟と現地教育委員会共催の人権学習会での一コマです。壇上に掲げられた西光万吉氏の『全国水平社宣言』の言葉を現代に体現しているのが、佐々井師ですね。
<人の世に光あれ 人間(じんかん)に熱あれ>
差別問題は、まず自身に省みておのれを糾弾することから始めなければ、所詮は「上から目線」の哀れみに堕します。かく言うワシとて、日々その自問自答の繰り返しです。他人の足を踏みつけながら、「なにもそんなに痛がらなくていいのに」と平気で言ってしまうのが、人間の愚かさなんですね。
興福寺の阿修羅像は、少年が悲しむ顔をモデルにした、といわれています。そこにこそ、慈悲の「悲」が語られているわけですね。

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