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核廃絶

核廃絶
1998年5月11日。インド政府は、酷暑期のラジャスタン砂漠
上空に発生する大気の揺らぎによる屈折を利用して米偵察
衛星の目をかいくぐり、核実験を断行した。
同年6月10日、佐々井秀嶺師を乗せたトラックが首都デリー
の国会議事堂前に現れた。
「Eei!Paagal!Aaja!(おーい!馬鹿野郎!出て来い!)」
佐々井師の大音声が響き渡る。当時の大統領を衆人環視の
なか、いささかも臆することなく馬鹿呼ばわりした。
世界唯一の被爆国民として怒りに血をたぎらせた佐々井師は
一気呵成にまくし立てた。
「Abhi mujhe ma lo!(さあ、すぐに俺を殺せ!)」
貧困にあえぐ最下層民衆と共に生きてきた佐々井師にとって、
保身と権益のため核開発に大金を注ぎ込む政治家は、馬鹿。
「罪なき人々を虐殺する兵器の開発にうつつを抜かす汝等が、
俺ひとり殺すなど造作もなかろう!この坊主を殺してみろ!」

戦争の狂気が生んだ核兵器は、米ソ対立の道具を経て、今や
第三世界の虚栄心を満たすシンボルとなった。
万一、テロリスト集団が小型核を使用した場合、核保有大国が
報復に打って出れば、そのとき人類は滅亡する。
もはや核均衡による「かりそめの平和」は、終わったのだ。

今年初夏、佐々井師のお供でアマチュア児童劇団が演じる、
『かよこ桜』 (長崎原爆投下の悲劇を描いた物語)
を観劇した。
ワシは、日ごろの強気はどこへやら、子供たちの一生懸命さに
どっぷり感情移入してしまい、ポロポロ泣いてしまった。
それをあとで弟弟子にからかわれたが、あれで泣かなかったら
漢(おとこ)がすたる、ってもんだ。べらぼうめ!

写真は、長崎原爆投下地点に立てられた石碑の前で黙祷する
佐々井秀嶺師。

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