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おくる現場

長い付き合いの葬儀屋さんと、茶飲み話。
「和尚。えーと、“おくりびと”って映画、見ました?」
ずいぶん前じゃん。モックンのやつだろ。いや、まだね。
「ある葬式のお施主さんからちょっと云われて、こないだ
初めて見たんですが、ありゃ、ないっすよねえ」
ふむ。たしかにあんな美男で元音楽家の納棺士がいる
わけねえし、家へ帰りゃヒロスエが待ってるんだしな。
「そおゆう意味じゃなくて」
ナガサワだったら、ワシも転職する可能性アリ、だな。
「純然たる転職にならないでしょ、和尚の場合」
照れちゃうなあ。ナガサワが家で待ってる生活かあ。
「“(無視して)ちょっと云われた”ってのは、ま、クレーム
みたいな感じだったんですけどね」

曰く、モックンの映画と違う、と。
「だいたい納棺士は全国で約二十名ぐらいしかいないし、
今では“湯灌”も病院でアルコールが普通ですからね」
遺族の気持ちになれば精一杯丁寧に送って欲しいと思う
のは当然だけど、すべての遺体が同じ状態でもないしな。
「言うのを憚るようなケースも少なくないですよ」
一般映画にゃ出来ねえわな。

その反面、都市部ではここ数年、『直葬』が増加の一途を
たどっている現実がある。
病院で死亡後、いっさいの宗教儀式や葬送儀礼をせずに
火葬場の炉へ直行!という、文化のカケラもない形式。
それを選択する遺族の考えは、
「まわりに知らせると後々の付き合いが面倒だから」
友人葬やお別れ会もしない、そんな“おくる現場”が、既に

死者全体のおよそ二割にまで達しているのである。

こういった現実に臨む立場の僧侶達は、実際にどうか?
まず、寺関係者が『仏教徒』たりえているか、疑問である。
「電脳さんはよほどインドがお好きなんですなあ」
先日、ある席で某住職から云われた。
好き嫌いじゃないでしょ、お釈迦さまの国で仏教が復活し、
それを牽引してるのが日本人:佐々井秀嶺師なんですよ。
坊主の端くれとしては、押っ取り刀でしょ、フツー。
「いやいや、ご立派。ところで海外は、今までどちらに?」
・・・インドとネパールだけじゃい!
「なら、ハワイはオススメですよお♪日本語、通じますし」

どの業界も、現場の実情は映画にゃ出来ましぇん。

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