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音の菩薩道

先月末、日本を代表するインド音楽ミュージシャンの
ライヴを聴きに行った。
シタール:
伊藤公朗氏とタブラ:吉見征樹氏の火花を
散らす共演に、ワシは、目と目の間を撃ち抜かれた。
両氏のサウンドで特筆すべきは、一つ一つの音粒が
鮮やかに際立ち、一音だけでも心を震わす『うた』に
なっていることだ。聞く者の魂の、一番奥深いところを
直撃する。こんな演奏は、滅多に(本場インドでも!)
お耳にかかれない。一食抜いても聴きに行くべき。

「よう喋る奴って、結局なに話してんのか分からんよう
なるやんか。けど、あんま話さへんのがひとこと云うと、
せやなあ、って。みたいな」
休憩時間に吉見氏がさりげなく呟いた。
音数と加工で埋め尽くせばOK、な現今の音楽状況は
まやかしでしかない、とワシも思う。
例えて謂うなら、そんな音楽は、女ったらしの小まめさ
と同じだ。ヤリたい下心を一見細やかな気遣いで隠し、
緻密な計算に基づいて、優しさを演じる。
そのほうが自分も相手も傷付かないし、誰も損しない。
だが、傷付いたり損をしたりしないで出会える『本物』、
そんな都合の良いトレジャーなどあるわけがない。

あるいは、『本物』を忌避したがる習性は、群集心理の
一種かも知れない。
多数派(らしき空気)に紛れて、おのれを守ろうとする。
個性とは、孤性なのだ。ニセモノやまやかしに囲まれて
いれば、とりあえず群れていられる。・・・くっだらね。
精神の根っこまでジャンク・フードに汚染されちまったら、
次に屠殺場で大量処分されるのは他でもない、消費者
自身ではないか! おっと、喋り過ぎたな(中指)。

伊藤氏とワシの出会いは、佐々井秀嶺師を中心として
広がった“熱い波紋”の恩恵による。
『音響忍(おんこうにん)』
仏教用語。言葉を越えたサウンドで悟りに至る、という
意味。伊藤公朗氏はまさに、音響忍のひと、である。

   ※公朗ファミリー『Anjali』ライヴ予定
  11月21日土曜13時より
  東京都調布市若葉町1-32-13 森のテラス

  (詳細は http://sitar.cool.ne.jp/ )

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