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慈悲は勇気

「あなたの持っている自由を
         持たない人のために用いて下さい」
               - アウンサンスーチー -

先週末、東京国立市で開かれていた写真家山本宗補氏と
野田雅也氏による『ビルマ・チベット写真展』を見に行った。
真実を訴える映像の数々に圧倒された。
峨々たるヒマラヤ、その銀嶺を徒歩で越え、命がけで亡命
するチベット仏教徒たち。
中国軍の狙撃に遭い、思いを遂げることなく殺される者。
かろうじて国境を越えても凍傷によって脚を失う者。
野田氏は、みずから身命をかえりみず占領下のチベットへ
潜入。今この時に起きている歴史の事実を活写した。
抗議デモで叫ぶ若きチベット僧の凄絶な姿が、かつてインド
の亡命者居住区で出会った青年僧と重なる。
「俺たちゃずっとチームだぜ」
そう言って彼は手を差し出し、固い握手を交わした。
涙が溢れて来た。

山本氏は軍事政権支配下のビルマ(ミャンマー)へ潜入。
現地の秘密警察に不当逮捕され、国外退去処分を受けた。
アウンサン・スーチー氏への単独取材、軍事政権に屈せず
仏教信仰を守る山岳民族:カレン族の集落で寝食を共にし、
活きた仏教、『行動する仏教』の息遣いを伝えてくれた。
寺の前で祈りを捧げるカレン族の女性達。凛として一心に、
しかも静謐に、全霊を込めて祈る。なんぴとも妨げること能
わざる、菩薩の祈り。
母として妻として、姉として妹として、また恋人として友として、
彼女たちは、“そのひとの笑顔を守るため”、祈る。
「慈悲とは勇気のことだ」
佐々井秀嶺師の言葉を思い出して、眼が釘付けになった。

日本仏教の或る僧侶は云った。
「活仏を崇めるチベット仏教は低次元で不完全だ」
「ミャンマーやタイ、インドなどは小乗仏教で劣っている」
また或る大寺院の奥様は云った。
「その“ダマイララ”って、何宗のお坊さん?」

あまりに馬鹿馬鹿しくて腹も立たないが、もし日本の仏教が
大乗(=大きな乗り物)だとしたら、やけに空席が目立ってる
ように見えるのだが・・・。
しかも、肝心の運転手(お寺さん)が乗っていない、と。

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