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親・友

まったくの私感ながら平成二十一年は激動の年だった。
云うまでもなく佐々井秀嶺師44年ぶりの一時帰国に関わ
れたことが最大の出来事であったが、佐々井師の御縁で
多くの出会いにも恵まれた。
たとえば、一昨年の今頃とは比較にならない交友関係の
輪に抱かれて、現在ワシはいる。
「不請之友」
ブッダの言葉だ。請われざる友たれ。
困った時に損得抜きで助力を申し出てくれる友こそ真の
友であろう。わざわざ頼まなくても、買って出てくれる。

老親の入院は、そのことを実感させてくれた。
本当にたくさんの皆様から、温かいお心配りやお言葉を
かけていただいた。
出来れば全員のお名前を上げて感謝の意を表したいが、
私人も多くいらっしゃるので、差し控えざるをえない。
同じような体験をなさった方々からは、心のひだのひとつ
ひとつに染み通るようなお気遣いをいただいた。
ありがたくて、正直、何度も泣いた。

最初、ワシは勘違いしていた。
高齢者にはストレスが大敵と聞き、佐々井師帰国に奔走
したことが老親に精神的な負担を強いていた、と。
ごく普通の年寄りにとって、自分の息子が『インド仏教徒
一億五千万人の大指導者』を案内し、佐々井師出国後も
知識人や学者らと交流し、秋には三週間インドの奥地へ
行ったきりで電話の一本も寄越さなかったことは、想像を
はるかに超えるストレスだったのではないか、と。
そして、自分を責めた。
(なにノボセてやがったんだ!このクソヤロウ!)
白状するが、酒に逃げもした。
だが、自責の念はともすると自己過大評価に陥りやすい。
考えてみれば、親がいなければワシは生まれてない。
つまり今年ワシがやったことは、すべて親の手柄なのだ。
自責の念など、自惚れが化粧を変えただけ、と気づいた。

先日、病院へ見舞いに行った時、意識が戻っていた親は
ワシの顔をじっと見つめた。
たぶん相当疲れ切った表情をしていたのだろう。
親が、酸素マスクの下で、何か言った。
そのときはよく分からなかったが、後になって口の動きや
眼差しから判断すると、こう言ったとしか思えない。
「お前は大丈夫か?」

病床の老人から心配されるようじゃ、しょうがねえな。
親にはかなわねえや。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

和尚様のおっしゃる通り親にはかないません!
特に母親には。
若い時には一人前に反抗し、ぐれて早々に結婚、
十数年後には離婚。
親父に反抗して家を飛び出し仕事の自立をしたのは
母が末期癌で急死した後でした。
病床にあってもそんな私の仕事、伴侶の心配ばかり。

今から思えばそんな自分をお釈迦様の様に何も言わず
じっと見守っていてくれたのは母親でした。
自分は何も気付かずいい気になって手のひらの上を走り回っていました・・・

言いたい事もあっただろうに、自分で気が付くのをじっと見守っていてくれた
母の愛、慈愛ににも似た愛に今は只々感謝しか出来ません。

「親孝行したい時には親は無し」とはよく言ったもんで
私は気が付くのが遅すぎました。
今さら後悔しても位牌に手を合わす事しか出来ません。

和尚様、どうぞ存分に親孝行してあげて下さい。
未婚でしたら結婚も親は安心しますよ(笑)

追伸
皆さん、年末でお忙しいんでしょうか?
私ばかりコメント書いてすみません。
今気が付きました(~_~;)

何しろ毎日暑くて、年末気分が全然無いもんで
m(_ _;)mス・スイマセーン

はじめまして
黒澤雄太様に教えていただき、楽しく拝見するとともに勉強させていただいております

私の母親も今年の夏から体調を崩しております
元々心配性な母親でしたが以前よりも私のことを心配するようになりました
子供のころから心配のかけ通しで穴があったら(掘ってでも)入りたい心境です

身につまされる想いでこの記事を読ませていただきました

>まねき猫様
ワシは未婚です、マジで。なにぶん爆発系の性格ゆえ、たいがいの女性がビビッてしまうんですね(本人が、極端に熱しやすく冷めやすい、という噂アリ)。
わかります☆一年を通じて「けっこう暑い」「かなり暑い」「ムチャクチャ暑い」「焼け死ぬぐらい暑い」の四季しかないんかですよね、南アジアは。
こないだナグプールにいたとき、ちょっとしたミスを佐々井秀嶺師に咎められ、
「お前はインド惚けしとる!」
しかし、四十年そこにいる人から言われたら、ワシの立つ瀬が・・・。

>ひろ様
はじめまして♪よろしくお願いします。
黒澤師範のお知り合いですか☆こりゃ他人とは思えませんね。実は明日、師範と会うんですよ。いずれ、ひろ様とも実際にお目に掛かる日が遠くない気がします。
師範曰く、ワシの見た目は「天然の脅し顔」だそうですから、どうかそのときは怖がらないで下さいね。内面は、日曜朝の戦隊ヒーロー物を見て感動して泣いちゃうぐらい繊細なんですから。

「お前はインド惚けしとる!」メッチャうけましたよこれ。
久しぶりに大笑いしました!
40年も居る人に言われたらちょっと・・ですね。
佐々井師はユーモアセンス抜群ですね。

案外来て間もない人が惚けるんですよね南国は。
皆さんいろんなもんに惚けてますよ。
とくにおじさんは、南国美人に惚けてます。

お節介だとは思いますが、和尚様には
ちっちゃくてかわいいけど真は強くてしっかりしている人が似合ってると思います。
ブラックジャックのピノコの様なベッキーの様な。

>まねき猫様
ううむ、ワシ的にはタッパのある痩せ系が趣味なんですが。( ̄Д ̄;;
ベッキーといえば、このあいだ『日本のロックの女王』カルメン・マキさんのライヴを見に行って感じたこと。(こ、これは・・・ベッキーのおばさんだっ!)
かつてマキさんは怖いぐらい美人で、魂が炸裂する破壊的ヴォーカリストでしたが
最近はすっかりふっくらされて性格も丸くなった感じ。以前の『刃』の如き雰囲気はどこへやら、優しい白人のおばさんと化してました。私は風!

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