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聖地奪還

聖地奪還
樹下に端座する僧侶。一見のどかな南アジア仏教国の風景。
(写真提供:大橋正明恵泉女学園大学教授)

だが彼らの心は、静かに熱く燃えている。
ブッダガヤ大菩提寺管理権奪還闘争のハンガー・ストライキ。
仏教は世界三大宗教のひとつでありながら、釈尊が成道した
根本聖地を、ヒンドゥー教徒に乗っ取られたままなのだ。
写真の僧侶らは決死の断食で人類の良心と国際世論に訴え
ているのである。
大菩提寺奪還闘争には、インド仏教界はもとよりタイの仏教、
スリランカ仏教、また台湾仏教の一部も共闘している。
わが国仏教界でも、臨済宗、黄檗宗など禅門が宗旨を越えて
聖地奪還の法炬を灯し、積極的に行動している。
ただ日本では残念なことに、浄土系や法華系、密教系宗派が
このレコンキスタ(失地回復)に消極的だ。
浄土系にとっては阿弥陀如来の西方極楽浄土、法華系ならば
久遠本仏常住の霊鷲山、密教系なら大日如来の密厳浄土が
教義上の聖地であるため、歴史上のゴータマ・ブッダが悟りを
開いたその場所については、関心が低いようである。

また、チベット仏教はインド国に亡命している立場であるため、
亡命先の内政干渉になることを警戒し、奪還闘争には距離を
おく態度を取っている、という事実もある。
つまり、聖地奪還運動が一枚岩になっていないのだ。
チベット仏教は、苦渋の選択を余儀なくされた結果であろう。
だが日本のお寺さんは、亡命生活を送っているわけではない。
高級外車を買うカネがあったら、抗議のハンストに挑む彼らに
せめて毛布ぐらい送ってあげて欲しいものだ。

「わざわざ揉め事を起こさなくてもいいのにねえ(冷笑)」
自分たちの宗教の根本聖地奪還闘争を、そのように揶揄した
日本人僧侶もいる。・・・ただただ、呆れ果てるばかりである。

仏教では『慈悲』、キリスト教では『愛』を説いている。
いずれにせよその反対語は、同じ言葉だ。それは、無関心。

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