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善魔

来月20日土曜夜9時よりCX系にて放送予定の、ドラマ
『地下鉄サリン事件 十五年目の闘い』
事件発生当時から現在に至るまでを被害者家族の目線
で描くという。期待して見たい。
あの頃、オウムに肩入れしたエセ知識人連中の迷走は、
いま思い出しても眩暈がするほどだ。
現在その本人たちがいかにトボケてみせようと、自分の
アタマの中で理屈の辻褄が合えばひとの生命など一切
顧みない点において、彼らもまた「カルト」であった。

たとえば、某人物(かつて親鸞についてあちこち書き散ら
かしていた)などは、オウム道場周辺の住民が立ち退き
要求運動を展開した時、以下の如き寝言を垂れ流した。
  日本には親鸞の“悪人正機”という精神がある。
  オウム信者を受け入れてあげることが日本文化
  ではないのか(取意)
信者の居住に関する権利など法的論議はいったん措く。
そもそも、親鸞が説いた悪人正機は、これとまったく意味
が正反対なのである。
自分で修行したり功徳を積めば悟りが開けると思ってる
ひと・・・これが、親鸞の云う「善人」。
自分の限界に気づき罪の重さを噛みしめて修行や功徳
などおぼつかない懺悔のひと・・・これが「悪人」。
親鸞は、人間各自がおのれの身の丈をあるがままに知
ることこそ苦悩から解放される道、と説いた。
まちがっても、身の丈を越えて空中浮揚することが救い、
などとは言っていない。
オウムの論理ではオウム信者こそ“善人”であり、一般の
ひとびとは“悪人”。だから彼らは、サリンを撒いた。

ちなみに親鸞は“善人”に対しても、
「こころをひるがえして」
と、補完を加えている。すなわちこの場合、オウム信者が
松本智津夫と決別し、教団の犯した罪を全面的に認めて
悪人の自覚に立てば救済の道も開かれる、ということだ。

1992年の11月、オウム真理教は四百名の団体を組んで
インドを訪れた。その時ブッダガヤの金剛宝座に釈尊の
真似をして松本(麻原)がすわる事件を起こし、そのため
今でも、宝座は防護柵で囲まれているのである。

地下鉄サリン事件発生から15年・・・。

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コメント

もう15年になるんですね。あのおぞましい事件から…。私だってあの地下鉄に乗っていたら犠牲になっていた。事件直後は身に迫る恐怖に怯え、やがて犠牲になったかたがたの惨状を知るにつれ、激しい憤りを覚えたのを思い出します。
あんな身の毛もよだつカルトに理解や擁護を表した自称知識人たちは、自らの言動にまるっきり責任を取っていない。確かにいろんな考えがあってもいいが、「自分以外なら傷つこうが死のうが構わない」というなら、どんな理屈を並べようとも迷わず断罪されるべき。
今なお裁判が行われているし、実行犯たちは次々と死刑確定なれど、まだしばらく彼らは生き延びる。(現法務大臣は死刑反対の立場を取っている。)実行犯たちは自分が助かりたいと思っているだけで、懺悔や反省とは無縁のような感じを受ける。
我々は犠牲者の悲しみ、苦しみに対して絶対に無関心であってはならないと思います。無関心、無知は罪悪です。

>HIROMI様
オウムを擁護したエセ知識人と共に、事件のほとぼりが冷めるのを待っていたかのようにオカルト番組を垂れ流しているテレビの罪も大きいですよね。
去年の八月十五日、某朝日系では例の「エバラ焼き豚」の特番を放送しました。
よりによって、日本史上もっとも重要な日にインチキ霊能者を担ぎ出すとは・・・。
朝日系の反戦、その正体見たり!と思いましたよ。

T師様

青い鳩の方でもお世話になっております。m(__)m

>ブッダガヤの金剛宝座に釈尊の真似をして松本(麻原)がすわる事件

思い出しました。何かの記事で読んだんだと思いますが、麻原の愚行でブッダガヤは殆ど大暴動に近い状態になったらしいですね。日本人の恥というか、まさに犯罪者だ。
もう15年ですか...

>まこと様
実はあの事件の時、現場にいて事態収拾に勤めたインド人がワシの親友なんです。彼は大の親日家ですが、その時は「国を侮辱された!」と感じたそうです。

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