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熱血!

いわゆる『熱血漢』は、褒め言葉ではない。
なにごともほどほどをもって良しとするわが国の風土に
おいては、“異形の者”に対する見えざる線引きを意味
している。つまり、あちら側のひと、といった感じだ。
たしかに熱血は鬱陶しい。かくいうワシとて世間の平均
からすればか~な~り暑苦しいタイプだが、自分と似た
ような、あるいは、それを上回る熱血漢と一定時間以上
席を同じくすると、正直ゲンナリする。
ただ、孤高をもってみずから任じる熱血漢は、清々しい
と思う。そもそも個性とは「孤性」なのだから。
鬱陶しいのは、やたら同意・同調を求めて来る熱血だ。
そういう輩はたいがい自分のしていることを、世のため
人のためだと信じ込んでいる。熱血、を称賛だと勘違い
している。
たとえば、捕鯨船乗組員の命を危険に晒しても鯨を守
ろうとするような、カルト思考にハマる。

熱血漢は基本的に欲求不満が常態である。
満ち足りたら、アイデンティティ・クライシスに陥る。
つまり、いつも「飢えた狼」のような精神状態でいないと
冷めた豚肉料理になってしまうのだ。
要するに、変な奴なのである。
念のため言うが、このワシが自他共に認める暑苦しい
野郎なので、実感として分かるのである。

『風狂(ふうきょう)』という言葉がある。
常識にとらわれない異形の者を指したものだが、その
響きは飄然として、一見、熱血漢とは正反対のようにも
思える。
だが風狂は、同意・同調を求めず、あるいは予定調和
に安住せぬ孤性的熱血に裏打ちされてこそ成り立つ。
ちなみに歴史上の人物で“風狂のひと”といえば、あの
一休禅師が知られている。
現存するその肖像を見ると、どことなく立川談志師匠を
想起させるような風貌である。悟りすました感がない。

熱血漢は、孤独でいいのだ。
むしろ問題なのは、仲間を増やそうとする『冷血漢』。
冷血が同意・同調を求めて広まるほうが、よほど怖い。

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