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友情の碑

友情の碑
今号の『月刊宝島』誌に増田政巳氏が流麗な筆致で
紹介しておられるが、現在、インド中央ナグプール市
郊外のマンセル(龍樹連峰)に佐々井秀嶺師を願主
として、故山際素男先生の御遺徳を顕彰する石碑の
建立が進められている。
(写真は作業現場を視察する佐々井秀嶺師)
白大理石のワンピース作り、その表面には増田氏の
手になる碑文が、日本語と英語で刻まれる。
山際先生がいなければ今の佐々井師はない、これは
佐々井師自身が断言しているところである。
日本の国内に初めて「インドに佐々井秀嶺あり!」と
知らしめたのは、山際先生の著『不可触民の道』。
ワシが佐々井師の存在を知ったのも、この本だった。
それを出版したのが、当時、三一書房の編集部長を
なさっていた増田氏なのである。
ワシにとって、正真正銘、人生を変えた本であった。

その後、佐々井師との邂逅を経て、山際先生や増田
氏とも直接お会いすることが出来た。
ことに山際先生とは、昨年一月末、都内某所にて席を
囲み、長時間に渡ってその謦咳に触れる得難い機会
に恵まれた。
「坊さんってのは嫉妬深いんだよ」
との山際先生の言葉を、佐々井師が一時帰国した際、
改めて思い知らされた。
かく言うワシとてわが国の坊主業界で三十年近く禄を
食んで来た身、嫉妬云々については大概経験ずみの
つもりでいた。ところが、或る宗派関係者などは、自分
達で佐々井師に講演を依頼しておきながら、自宗派が
所依とする経典をアンベードカル博士の視点から捉え
直す、という講演内容に、クレームをつけてきた。
・・・嫉妬、としか言いようがない。
往々にして現代日本の僧は、自分が所属する宗派を
アイデンティティーに擬してしがみつき、「我執」ならぬ
「我宗の虜」となっている向きが多いようである。

故山際先生の顕彰碑は、やはり、あのインドの大地に
屹然と建つのが相応しい。

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