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破天忌

破天忌
今日19日は故山際素男先生の一周忌にあたる。
昨年、彼岸の檀家参りに飛び回っていたワシは、旧知の
編集者氏から山際先生の訃報を伝えられた。
言葉を失った。全身から血の気が引いていくような衝撃
だった。ほんの二カ月程前にお会いしたばかりであった。
「そおかあ、佐々井が帰って来るのかあ」
本当に嬉しそうな顔をされた。
「となったら大々的に歓迎会の準備をしなくちゃな」
いや、佐々井師本人はこっそりと帰って来たいようなこと
云ってましたから、あまりハデハデしいのは・・・。
「あの男は口じゃそう言うが、本当は派手に芝居かがった
ことが大好きなんだよ、わっははは☆」

佐々井秀嶺師の存在を日本に初めて紹介した山際先生。
粋でいなせで気っ風の良い、颯爽とした文士。
熱狂的読者のワシは山際素男作品のすべてを読破した。
アンベードカル関連やインド解放文学の翻訳本は当然の
こと、ダライラマ法王との会見記や、ダコイットと呼ばれる
インドの山賊に取材したルポ、そしてオリジナルの小説、
あるいは岸田今日子&吉行和子の二大女優を案内して
インドを訪れた珍道中記『脳みそカレー味』まで読んでる
ことを云うと、
「おいおい、おっかねえなあ。ヤな読者だねえ」
山際先生はおどけたふりで首をすくめた。

あれから一年、時間の密度が極めて濃厚であった。
佐々井秀嶺師44年ぶりの帰国。
山際先生の御遺族から佐々井師へ分骨が手渡された時、
その場にいたワシは、子供のように号泣してしまった。

そして2009年6月7日。護国寺。佐々井師最後の関東講演。
MCを拝命したワシは、夢中でこう叫んでいた。
「今日の講演の、本当の主催者は、山際素男先生です!」

南無阿弥陀仏 合掌

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