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非尊敬主義

「和尚の尊敬する人物は?」
と聞かれたら、デヴィッド・カヴァーデイル、と答える。
(※70年代ハード・ロックの雄:Deep Purple、第Ⅲ、Ⅳ期の
ヴォーカリストでその後Whitesnakeを結成)
理由は、歌がウマイから、である。
実際ワシはバンド青年時代、彼の唱法はもとより髪形まで
真似ていたし、仲間には“でびっど”と呼ばせていた。
・・・すんません。しょっぱい青春の思い出です。
質問した相手は当然の如く「へ?」もしくは「はあ?」という
顔をする。ブッダとか親鸞とか佐々井秀嶺とか、期待した
答えではないからだろう。
正直に言うと、本当の意味で尊敬する人物はいないのだ。
そもそもお釈迦様や親鸞は尊敬の対象どころではないし、
崇拝とも違う。たかがチンピラ坊主のワシからすれば、
「マジすげーえらいひと」
また、佐々井秀嶺師にしてもスケールがでか過ぎる。まあ、
強いて言うならば佐々井師に対しては“惚れてる”といった
感じだ。ソンケー、などというよそよそしさはない。

尊敬は上昇志向と表裏一体である。
あの人のようになりたい、と思い、そのために努力する。
それ自体は良いことだが、少なくとも尊敬対象に手が届く
距離に自分がいる(勘違いも含めて)という自意識がある
からこそ、尊敬するわけだ。
向上心を持つことは大いに結構だが、『上下の価値観』は
大いに疑ってみる必要がある。
そんなものはコンプレックスの裏返しに過ぎないし、他者を
見下したい、という野心が化粧を変えただけだ。
ましていわんや、崇拝なんざ、ほとんどビョーキである。
てめえの偽りない姿から目を逸らし、判断を預け(放棄)て
恍惚郷に入ることを「浄化」や「癒し」と錯覚してるだけだ。

思うに尊敬の念とは、自己再確認なのではないか。
自分が立っている場所を、他者を通じてリコンファームする
わけだ。そのような自覚を持った上での尊敬ならば現実の
役にも立つが、尊敬したくて尊敬する、というのは敗北宣言
に等しい。

浄化され得ない自分の本性をガッツリ見つめる。
癒しを求めるのは「卑しい」と、腹をくくって中指立てる。
そのほうが人生、リアルだずぇい。

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コメント

なるほど・・・
素晴らしいヒントをいただいたような気がします

尊敬とは足らざる自分を見つけだすことならば
時間をかけてでも埋めていかないといけないわけですね

でもデヴィッド・カヴァーデイルの高音域は真似できそうにありません(笑

>ひろ様
まぁ、デビカバが高音を意識して出すようになったのはホワスネからですね。
パープル時代はベーシストのグレン・ヒューズが高いほうを担当してましたから。

俺が一番ってことか?

>あんたが一番様
はじめまして☆本文にも書きましたように自分自身を「たかがチンピラ」と見据える心意気があってこそ、〝尊敬〟というブランド嗜好にとらわれることがない、という意味ですよ。つまり〝尊敬〟と〝俺様主義〟は自己保全欲求というコインの裏表なんですね。

和尚、お久しぶりです。

David Coverdaleはエロ全開の歌詞といい、
PVに自分の彼女を堂々と出演させる事といい、
結構、悪趣味なところがあって、それが、
加齢と共にマイルドになるかと思ったら
そうでも無いというのが、なかなか良いです。
昔、売れなかった頃のWhitesnakeのライブで、
マイクスタンドを逆さまに持ち上げるポーズを
盛んにやってカッコいいと素直に思ったのですが、
後に、男のイチモツを表している事が判明して
やっぱりデビカバだなぁと納得したりしました。

>黒バラ様
Blues Rock Bandだった頃のホワスネをギタリストのバーニー・マースデンが脱退した理由が、デビカバが書くあの卑猥な歌詞に耐えられなかったせい、という説もありますね。さて、デビカバはある時期までリッチーさんへのルサンチマンだけで生きてた、みたいな感がありましたよね。しかしその後。アメリカの商業音楽で成功したあとは、なんかモチベーションが落ちたっぽい雰囲気。

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