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爆発力

いささかなりとも表現活動に携わる人間として感じるのだが、
吸収と噴出は、いわば呼吸のようなもので、inputとoutputは
常にシンクロしているように思う。
表現のリビドーは基本的に貪欲だ。他人との間に、それまで
無かった関係性を構築(感動、共鳴)させようというのだから
ずいぶん欲張りな話である。
昨年末から編著作業に没頭していた頃はTU〇YAにもかよい
通しで、映画DVDはもちろん、音楽CDも借りまくっていた。
特に栄養をもらった映画は宮藤官九郎監督作品、
『少年メリケンサクック』
劇場公開当時は宮崎あおいの主演と聞いて、アイドル映画と
勝手に思い込み、食指が伸びなかった。
その後、周囲の勧める声を受けて観てみたら見事ハマッた。
設定、ストーリー、配役等、すべてがワシのストライク・ゾーン
ど真ん中。繰り返し見たあと、Amazonで買ってしまった。

作中で描かれるバンドマンのダメダメぶり。
本当にいつまでもメリケンサックを嵌めたチンピラ少年のまま
なPUNK中年。
(そーそー、そうなんだよなあ・・・)
今までこれほど感情移入できた映画は無かったと思う。
ラストは“明るい破滅”で終わるのだが、それもまさにROCK。
みっともねえくたばり方こそ、ロッカーの理想の最期だ。
だが、中途半端に卒業したふりをして、
「もともと本気じゃなかったからね」
それが大多数なのではないか。
立派になろうとすれば半端を受け入れるしかないのが、世間と
いうものかも知れない。RIPPAの条件はHANPA。

70年代末から日本に上陸したPUNKブーム。
時空的にはまさにそれをリアルタイムで経験した世代なのだが、
その当時のワシはHard Rock命!だった。
H.R.もPUNKも、rock'n'roll spiritがわかればみんなひとつに溶け
合うことを実感できたのは、恥ずかしながらもう少し後になって
からだった。

みっともねえくたばり方。
あえてこじつければ、仏教でいう『空(くう)』に近い。
なぜなら空とは、虚しさではなく、物事の本質をあばく爆発力の
ことだからだ。
実体のない世界で虚栄にしがみつくなんざクソである。
『色即是空』とはアタマでっかちな達観ではなく、王様は裸だ、と
言ってしまうストレートさのことだとワシは思う。

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