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『私はカーン』③

教会の修復を終え、訪ねてきた妻マンディラとも再会する。
彼女はそれまでずっと息子の死の真相を追い求め、イジメ
の実態を暴くために奔走していたのだ。
安堵と感動の中、F.B.I.に通報されたことを逆恨みしたテロ
リストの凶刃が、リズヴァンを貫く・・・。

病院に担ぎ込まれ、生死の境を彷徨うリズヴァン。
一命を取り留め、退院した時、大統領はオバマに代わって
いた。ジョージア州を訪れた新大統領の演説会場に現れる
リズヴァン。TVで彼のことを知っていたオバマ新大統領は、
特別に壇上へと招く
。そしてこう語り掛ける。
「You name is Khan and you're not a terrorist」

ちなみにこの映画、ブッシュとオバマのそっくりさんが登場。
ブッシュ役はテロの勘違い騒動におびえて逃げるだけだが、
オバマ役は演説の物真似もちゃんと披露する。
しかし、細身の黒人というだけで、顔はあんまり似ていない。

「いつでも連絡してくれたまえ」
大統領のリップ・サービスを真に受けたリズヴァンは、
「あ、電話番号、教えてくれます?」

<END>

これほどの感動大作の、一体どこにヒンドゥー教原理主義
団体は反発したのか。彼らは言う。
「イスラム教を美化し過ぎている。インドを始め世界各地で
テロの犠牲になった人がいるのに無神経だ」
「作中にヒンドゥー教への反感を煽るような台詞がある」
おそらく後者が本音であろう。
インド社会において圧倒的多数派を占めるヒンドゥー教は
民族主義の色彩を強く持ち、少数派を売国奴に見立てる。
だが、この映画のメッセージは、REPAIR(修理)なのだ。
主人公が子供時代に身につけた技術であり、アメリカを旅
する際にはそれで資金を得、被災地の教会では宗教の違
いを越えて建て直しに取り組む。
壊れた関係(=平和)を修理すること。それが、この映画の
テーマである。上映反対運動はむしろ反平和的であった。

やや本題から逸れるが、このようなヒンドゥー教原理主義
の横暴と40年以上に渡って闘い続けている“
元日本人”が
いる。インド仏教復興運動の指導者、佐々井秀嶺師だ。
師が実践している菩薩道もまた、REPAIRなのではないか。

インド映画が生んだ奇跡、『My name is Khan』

対テロ戦を掲げる米軍基地問題を抱えた日本こそ、全国
ロードショーすべきだ、とワシは思う。 

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コメント

ツイッターのコメントにいつも感心しています。
今日、久しぶりに時間があったので、何気なくブログにお邪魔しました。

過去ログを読ませてもらう中で「My Name is Khan」についての記事を発見し、思わず読み込んでしましました。
私もこの映画をレンタルDVDで観て、去年ブログに書きました。
すごくいい映画なのに知られてないのが残念だと思っていました。
こちらのブログを読むまではヒンドゥー教原理主義団体の反発があったことなど全く知らなかったので、世界のパワーハラスメントの波やらうねりやらを再度考えてしまいました。

>Chetna様
コメントを頂き、ありがとうございます☆
『My name is Khan』、日本国内でほとんど知られていないのは本当に残念ですよね。でも、友人の大学講師はこの映画をゼミの教材に取り上げたそうです。(^^)

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