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『私はカーン』①

今年始めインド国内でヒンドゥー教原理主義者による上映
反対運動が起きた話題の映画、『My name is Khan』
早くもDVD化されネット通販にて入手可能と知り、早速買い
求めて鑑賞した。・・・文句無しに素晴らしい!
現時点では日本での公開予定はないようなので、これ程の
傑作が知られずにいることはわが国にとって文化的損失と
考え、ストーリー全体と、上映反対運動の背景にあるインド
社会の問題等を三回に分けて紹介しようと思う。

物語は『9.11』以後の在米インド人イスラム教徒らの受難と
その克服を軸に、宗教、人種、文化の違いを越えて人々が
理解し合う過程を描いたヒューマン・ドラマだ。
ともすれば重くなりがちなテーマを軽妙かつスピーディーな
展開で一気に見せるカラン・ジョハール監督の演出が光る。
主人公リズヴァン・カーンを演じるのはインド映画界を代表
する超人気俳優、シャールク・カーン。

リズヴァンは、Asperger's Syndrome(アスペルガー症候群)。
インドの決して裕福でないイスラム教徒の家に生まれた。
母と弟の三人暮らし。持ち前の集中力で機械修理の技術を
身につけたリスヴァンは、自活していく力を得た。
兄弟が成人したある日、弟は仕事を求めアメリカへ行く。
母の死を見送った後、リズヴァンも弟を訪ねて渡米。
そこで、美容師として働くヒンドゥー教徒のシングル・マザー、
マンディラ(演じるは、90年代にシャールクとの黄金コンビで
ヒット作を連発した女優、カージョル)と出会い、恋に落ちる。
彼女の息子サミールともほどなく打ち解け、ついに結婚。
新居を構え、隣の米兵一家とも親戚同然の生活が始まる。
・・・だが、幸せな日々も束の間、『9.11』勃発。
周囲からの冷たい視線。サミールは学校でイジメを受けるが、
ただひとり彼をかばってくれたのは、隣家の白人米兵の息子
リースだった。しかし、リースの父がアフガンで戦死。
少年の友情に亀裂が走る。そんな折サミールは、度を越した
イジメによって重傷を負わされ、亡くなってしまう。

悲嘆に暮れる妻マンディラは、リズヴァンをなじる。
「貴方がイスラム教徒だからよ!貴方の苗字がカーンだから
あの子は殺されたのよ!」
「ぼ、僕はテロリストじゃないのに・・・」
「ここはアメリカよ!みんながイスラム教徒を憎んでいるわ!
いっそのことブッシュ大統領に直接会ってこう言いなさいよ、
“私の名前はカーンですけどテロリストじゃありません”って。
もう嫌っ、あたしの前から消えてちょうだい!」

こうして彼は、ワシントンD.C.を目指し、旅に出る。
「Mr.President, my name is Khan and I'm not a terrorist」
このメッセージを大統領へ直接伝えるために。

<②に続く>

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