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2010年7月

観音のひと

観音のひと
去る25日、千葉県勝浦にある『仏国土をつくろう会』の
本部において先代会長河野芳郎先生の一周忌法要、
並びに、その御遺徳を顕彰する供養塔の開眼法要が
厳かに営まれた。
故河野先生は長年に渡ってインドの佐々井秀嶺師を
支援して下さり、ナグプール郊外のマンセルに孤児院
と病院を兼ねた施設を寄進するなど、多大なる功績を
残された在家の仏法者である。
「ついこの前、佐々井上人からお手紙が届きまして」
と現会長。 遠く離れたインドからでも恩人の命日には
思いを寄せる。いかにも佐々井師らしい。
「去年こちらへお越し下さって先代とお会いになられた
ことを“奇跡の再会”と書いておられました」


佐々井師一時帰国を前に、先代会長は病に倒れた。
その後、リハビリに励まれた河野先生は、佐々井師と
再会した折りには、なんとかお一人で歩けるまでには
回復された。だが、再び倒れられ、その報せを聞いた
佐々井師は、多忙の合間を縫って病院へと駆けつけ、
恩人を見舞った。すでに意識が戻ることはなかったが、
佐々井師は河野先生の頭を撫でながら、一心不乱に
観音菩薩の加護を念じていた。
そして、インドへ帰った約一ヶ月後、河野芳郎先生は、
<仏国土のひと>となった。


「先代と佐々井上人の間柄は“男心が男に惚れて”と
いうような理屈抜きの関係でしたなあ」
現会長の言葉。まさにすべてを言い表している。


河野先生が佐々井師と連れ立って歩く最後のお姿は、
『男一代菩薩道2~佐々井秀嶺44年ぶりの帰郷~』
の中でも紹介されている。
今週7月29日木曜 03:00~04:00
(7月28日水曜27:00~28:00)

地上波初の再放送だ。

http://www.fujitv.co.jp/nonfix/library/2009/586.html

地上波で『2』!

昨年夏の本放送、その後CSでの再放送を経て、今回
初めて、地上波での再放送が決まった。
『男一代菩薩道2~佐々井秀嶺44年ぶりの帰郷~』

2010年7月29日木曜 03:00~04:00
(7月28日水曜27:00~28:00)

http://www.fujitv.co.jp/nonfix/library/2009/586.html

フジNONFIXは二週連続で佐々井師を取り上げることに
なる。どうせなら、いっそのことゴールデンの二時間枠で
一挙に全国放映してもらいたい!などと思ってしまう。
かつて70年代の初め頃には、NHKをはじめ民放各局が
良質の番組を競い合うように作っていた時期があった。
ゴールデン・タイムに堂々とシリアスなドキュメンタリーを
ぶつけていた時代があった。
視聴者もそのような番組を好み、家族揃って固唾を呑み
ながら画面に見入っていたものだ。
もはや <あの日本人たち> は消滅してしまったのか。


昨夏の本放送時に『男一代2』を見た中高年の方から、
「すごく懐かしいような気持ちになった」
と感想をいただいた。
この方は特に仏教に感心があるわけでもなく、寝就けぬ
夜にたまたまテレビを点けたら、偶然やっていた、と。
番組で活写される佐々井師という<古き良き日本人>に
懐かしさを憶えたと同時に、長らく絶えていた良質な人物
ドキュメンタリーを久々に見て懐かしく感じた、と。


現代日本の街中を歩く佐々井師の背中。そこへ、静かに
流れる弦楽の哀しい響きが、胸をしめつける。
「人間がいない」
44年ぶりに帰った祖国でこんな言葉が口を衝いて出ざる
をえなかった佐々井師の胸の内を、視聴者の皆さんには
是非とも汲み取っていただきたい。


この『男一代2』の撮影秘話は、現在発売中の季刊ムック
「Samgha Japan」に小林三旅氏自身が寄稿しているので、
併せてお読みになることをお勧めする。
また、写真家:山本宗補氏が佐々井師帰国行脚を克明に
記録した資料的写真集『日本行脚』も注文販売中だ。
こちらも必見☆である。

http://homepage2.nifty.com/munesuke/

男一代再放送

佐々井秀嶺師のインドでの活動を追ったドキュメンタリー番組、
『男一代菩薩道』が再放送される。
(フジ系 NONFIX 2010年7月22日木曜 02:50~03:50)
昨年の帰国行脚を記録した『~2』よりも若く、痩せていた頃の
佐々井師を見ることができる。
番組に登場する佐々井師の母上や弟君は、今はもうこの世に
いない。『2』との間に流れた“時”は、想像を超えて重い。
このドキュメンタリー収録後、ほどなく佐々井師は大病を患い、
一時期、外見がすっかり変わってしまった。

言うまでもなく佐々井秀嶺師は、スーパー・スターである。
70年代にヒットしたロック・ミュージカル映画、
『JESUS CHRIST SUPER STAR』
の中で、イエスを囲む信者達が熱狂の内に歌う、
「・・・Die for me, super star」
という大衆心理を、佐々井師はよく知っている。
インドにいても日本に帰国しても、佐々井師はみずから進んで
その役割を全うしようと命を削ってきた。そして今この瞬間も。

「インドの人に迷惑をかけないように死んでいきたい」
番組終盤、佐々井師は述懐する。
あまりにも切なく、痛々しい言葉だが、そういう人なのだ。

<再放送の詳報は以下のURLにて>

http://www.fujitv.co.jp/nonfix/library/2004/445.html

また、昨年の佐々井師帰国中に演武を奉納した黒澤雄太氏の
ブログも必見必読だ☆

http://kurosawa-yuta.jugem.jp/

炎の演

炎の演
炎の演
去る7月10日、相模原市藤野町カフェレストランShuにて
文楽×シタール×声明×歌×ギターの共演による舞台、
『ベンガルの苦行者』を上演した。
(写真はリハーサル風景)
蒸し暑い中、遠路にもかかわらず多くのお客さんに来て
いただき、出演者一同、全力投球で燃焼しきった。
観客はカフェ店内、演者はテラスにて自然光を利用した
ステージ。木々の緑が最高の舞台美術となった。
静と動、聖と俗、愛と苦悩のコントラストが織りなすこの
物語は、時にせつなく、時に凄絶に、生命の讃歌を唄い
上げる。

文楽:吉田勘緑さんは、芸道の鬼、と呼ぶべき人。
舞台に賭ける情熱は火の如く、一切の妥協を許さない。
シタール:伊藤公朗さんは、楽仙。
ヒマラヤ山中で音楽僧として修行を積んだ経験を持つ。
今回、歌と朗読を担当した伊藤美郷さんと、ギタリストの
伊藤快さん、一家揃って音楽ファミリーである。
で、声明はこのワシ。物語の中盤で主人公の僧が狂乱
する場面では、ROCK魂☆炸裂でシャウトしまくった。
「上げて!上げて!」
リハのとき、勘緑さんがワシに言った。もともと、今回の
再演については遠慮しないつもりでいたので、大爆発。

昨年の初演時に比べて、あきらかに全体が練れてきた。
演者に“心のアンサンブル”も生まれてきたと思う。
「またやらなあかんな」
次回の上演は未定ながら、全員の気持ちは一つだった。

Play is Pray (演、すなわち祈り)。

JUAA(賭)

二十年程前のインド映画『ZINDAGI EK JUAA』。
(人生は一度きりのギャンブル)
東映任侠映画をパクッた感じのストーリーと耳に残る
印象的な劇中歌でそこそこヒットした作品だ。
ちなみに主演は『スラムドッグ$ミリオネア』に司会者
役で出ていた、若き日のアニル・カプール。
インドのヤクザ社会を描いた物語だから、当然の如く
博打や麻薬が絡んでくるのだが、そこはやはりインド
映画。基本線にはロメジュリが流れてる。

ギャンブル関連の醜聞で国技が中継されなくなった。
一般的に言われることだが、熱くなるタイプは博打に
手を出してはならない。
だからワシは、博打できない宿命を背負って生まれて
来たような男だ。それなりに授業料は払ってきた。

「和尚って生きてることが博打じゃん」
古い友人が言った。それを聞いた別の友人が、
「いや。和尚を生かしてることが社会にとって博打だ」
ワシって二酸化炭素ですか?

舞台は、一回性の芸術という意味で、賭けである。
いわばエッジを渡るようなものだと思う。
早送りも巻き戻しも不可能な、リアルな人生がそこに
ある。瞬間を見逃せば、同じ繰り返しは二度とない。
いよいよ明日・・・。

◎7月10日(土) 《文楽人形・声明・シタール・ギター》
players: 伊藤公朗:シタール 
吉田勘緑:文楽人形  
高山龍智:声明  
伊藤快:ギター
at:カフェレストランShu
神奈川県相模原市藤野町日連981 Tel:042-687-2333
open: 17:00
start:: 17:30
charge: ¥3500 お食事:¥1500
ご予約・お問い合わせ:Tel:042-687-2333
メール:
cafeshu@live.jp
http://www17.plala.or.jp/shu/home/index2.html

遠吠え

「あー、日曜日は法事がありますもんで無理ですね」
その僧は言った。
ンなこたわ~ってる。こちとら“経読み坊主”でかれこれ
30年近くメシ喰ってる身だ。犬猫の供養だってする。
だが、時と場合によって物事の優先順位というか、ある
べき序列というか、プライオリティーみたいなものはわき
まえてるつもりだ憚りながら。
上記の言、昨年の佐々井秀嶺師一時帰国中に、ワシの
もとへ寄せられた問い合わせの中で発せられた。
現在発売中の『Samgha Japan vol.2』巻頭グラビアでも
紹介されている、2009年6月7日(日)東京護国寺で開か
れた佐々井師最終講演に関して、その僧は聞いてきた
のである。日曜以外に講演の予定は?と。
呆れ返った。法事があるんならなおのこと、檀家を引き
連れてでも参加するのが筋じゃねえのかい。と、喉まで
出かけたが言ってもムダだと飲み込んだ。

「佐々井師の活動をまっとうに評価できない日本仏教は、
大乗仏教といえるのだろうか?」
巻頭グラビアに添えられた写真家山本宗補氏の文だ。
山本氏は、小林三旅氏と共に昨年の佐々井師帰国行脚
を完全密着取材、その全行程をカメラに納めた。
ワシは恥ずかしながら生来のキレやすい性格から、時々
バックレていたのだが、両氏は粘り強く「日本仏教界」の
決して褒められたものではない現実を、取材し続けた。

無論ワシとて、たかが経読み坊主である。
一山一寺をかまえる御尊宿のなさることにとやかく言えた
立場ではない。吹けば飛ぶよなチンピラに過ぎぬ。
しかし「仏教」で禄を食む身なら、仏教の故国たるインドで
今まさに仏教が復活し、その先頭に立つ日本人僧が44年
ぶりに帰国して講演する、しかも最終、となれば、何をさて
置いても優先すべきだ、とこんな野良犬でも思う。

考えようによっては、日本のお寺さんも可哀相だ。
いやおうなく家業を継がされ、本当は他にやりたいことが
あっても、仕方なく袈裟を付けねばならない。
そんな日常世界にいきなりインドから『本物』が現れたら、
シカトするか距離をおこうとして当然かも知れない。

血統世襲制からの解放、という意味で日本のお寺さんも
仏教に改宗したほうが良い思う。・・・犬の遠吠えですが。

ついに来週☆

いよいよ来週
いよいよ間近に迫った《文楽×シタール×声明》公演の
打合せを兼ね、西荻窪のライヴ・ハウス『音や金時』へ
シタール×タブラの月例コンサートを聞きに行った。
写真右側がシタール奏者伊藤公朗氏、左がタブラ奏者
吉見征樹氏。
両氏のバトルは毎回白熱する。静かに情念の炎を吹き
上げる公朗氏のシタールが音空間に横の広がりを生み、
魂を真正面から打撃する吉見氏のタブラが縦の鼓動を
刻み込む。それはまた、時にBLUESであり、時にPUNK
であり、インド古典音楽の伝統と基本に根差しながらも、
さらにその枠組みから自由自在に飛翔していく。

合間のMCは吉見氏の担当。笑いを取りにいく関西ノリ。
公朗氏は、いつもであればチューニングするふりをして
聞いてない(笑)のだが今回は7月10日の公演が控えて
いることもあり、珍しく告知してくれた。
「相模原の藤野はちょっと遠いですがお越しください」
藤野は様々な分野のアーティストが集う場所で、いわば
一種のパワー・スポットのような町らしい。
しかし、恥ずかしながら今回の再演が決まるまでワシは
そのことを全然知らなかった。基本的に、自分がいる所
がパワー・スポット!という小学五年生の人格だから。

◎7月10日(土) 《文楽人形・声明・シタール・ギター》
players: 伊藤公朗:シタール 
吉田勘緑:文楽人形  
高山龍智:声明  
伊藤快:ギター
at:カフェレストランShu
神奈川県相模原市藤野町日連981 Tel:042-687-2333
open: 17:00
start:: 17:30
charge: ¥3500 お食事:¥1500
ご予約・お問い合わせ:Tel:042-687-2333
メール:
cafeshu@live.jp
http://www17.plala.or.jp/shu/home/index2.html

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