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芸道に真あり

芸道に真あり
去る14日、相模原市緑区にある大石神社にて奉納人形
浄瑠璃を鑑賞した。前半は
『傾城阿波鳴門 巡礼唄の段』
人間国宝:竹本駒之助師匠の至芸は古典の代表的名作
に現代日本人へのメッセージを吹き込む。
・・・暗い過去を持つ女。懺悔の日々。
そこへ、少女の巡礼が喜捨を乞うて現れる。なぜか心に
染みる巡礼唄。招き入れて話を聞けば、わが娘と判明。
ゆえあって離れざるをえなかった母子の再会。
いわゆる「子別れ」「母もの」の人情劇だが、いまや親が
子を、子が親を殺す国となった日本は、この悲劇すらも
ファンタジー化してしまうほど、精神が枯れている。
竹本師匠の浄瑠璃そして吉田勘緑氏の文楽はあたかも
<剥き出しの魂>を叩きつけるかの如く、観る者の内奥
へと迫り来る。まさしく圧巻!であった。
後半は近松門左衛門の代表作、
『女殺油地獄』
吉田勘緑氏率いる木偶舎と、ロック・バンドwiwiMURPHY、
AWAのコラボによる現代版だ。
文楽界の鬼才、勘緑氏は<闘うひと>である。
一瞬々々が勝負の舞台芸に全生命を燃やすその姿勢は、
かつて日本の民間芸能が芝居、“芝に居ること”すなわち
観客と演者が同一フィールドを共有し、感動の空間を共に
創造していく、という本来のあり方を現代に蘇らせる。
そしてそれは念仏僧の端くれたるこのワシに、出雲阿国が
「念仏踊り」から傾奇(カブキ。反骨魂の表現活動)を生み
出した、その原初のちからを教えてくれる。

※写真は女殺油地獄の芝居手拭い

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