2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
フォト

« 唄神 | トップページ | 『必生』裏話② »

『必生』裏話①

佐々井秀嶺師に関する本を出せたら、という企画は昨春
二カ月間の来日中、いくつか持ち上がった。
とはいえ、思い出すと笑っちまうようなものもあり、
「ぜひ佐々木さんのことを〇×△□」
と、秘書名義でメールを送ってきた業界人もいた。しかも
本人のプロフィールに“東大卒”。・・・佐々、きぃ~?
こりゃあ人違いだな、と判断し、謹んでご辞退申し上げた。

やがて縁あって、畏友の写真家山本宗補氏の紹介により
集英社新書の編集者氏と知り合った。
当初はどういった内容の本にするのかまったく未定で、
「弊社の『週プレ』でやった問答形式では?」
昨年七月に発売された週刊プレイボーイの佐々井師特集
を増補拡大したかたちにする案が出された。例の、
「女の子はぶん殴って、そのあとキスしろ」
というやつである。
あのインタビューには、“現代日本の若者言葉通訳”として
同席したが、正直、冷や汗をかいたものだ。

佐々井師滞在中そしてインド帰国後、編集氏と打ち合せを
繰り返し、昨年10月、ナグプールのインドーラ寺にて、単独
インタビューを敢行した。
「おい。ほんとはな、本なんか出してもらいたくないんだ」
録音前に師が言った。
活字化されれば、読者の中でイメージが独り歩きを始めて
しまう(それはこのブログとて同じこと)。
「私のことはインドの民衆が分かってくれてるから、それで
いいんだよ。日本の人には、申し訳ないとは思うが」
かつてわが国で、佐々井師に関する一書を上梓した者の
中には、仏教の基本的知識もないまま勢いだけで書いて
しまった人もいた。ただひとり、山際素男先生だけが師の
息遣いをリアルに伝えてくださったが、小説『破天』は長編
であり、膨大な情報が詰め込まれているため、“読むのを
途中で挫けた”、という声を耳にすることもあった。

さて、インドーラ寺の管理人に佐々井師が、
「この部屋には緊急の用件の者以外、誰も入れるなよ」
と念を押し、いよいよインタビュー開始・・・。
<②へ続く>

« 唄神 | トップページ | 『必生』裏話② »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/503578/49444377

この記事へのトラックバック一覧です: 『必生』裏話①:

« 唄神 | トップページ | 『必生』裏話② »