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『必生』こぼれ話④

<第四回 武蔵と龍之介>
岡山県出身の佐々井秀嶺師にとり、剣聖宮本武蔵は郷土
が生んだ英雄であり、吉川英治の小説に描かれる求道者
のイメージは、佐々井師の理想でもある。
※但し武蔵の著『五輪書』には播磨国(兵庫県)と明記され
ている。吉川氏が拠った美作国(岡山)説は江戸期から。

昨春、一時帰国の際に「武蔵小次郎巌流島ノ決闘」の像の
前で佐々井師がチャンバラした映像記録も残されている。
無邪気というか、なんというか・・・。

「私の中には龍がいてね。それが宮本武蔵のほうへ行くと
活人剣秀嶺なんだが、もうひとり、逆の方向に机龍之介が
いるんだ。そっち側へ龍が這い出すと、魔性剣秀嶺が出現
してしまったというわけなんだ、若い頃は」
う~ん、よくわっかんないっすよ、俺。
「だから武蔵は求道者だろ?ところが人間、そればかりじゃ
いられないわけだ。迷いもするし嫌気も差す。そのとき虚無
主義者の机龍之介が、顔を出すんだな」
あー。なんかわかる感じっすね。
「聖性と魔性、といったらいいかのな。どっちにしろ、人間の
中から出て来るものだろ。もとは同じなんだ」
リビドーってことっすか。
「気取った片仮名を使うな!つまり“龍”なんだよ!」
逆だったら佐々木小次郎だと思うけど。
「机龍之介なんだよ私の中にいるのは!『大菩薩峠』の!」
お供して行きましたもんね、大菩薩峠まで。
「とにかく、龍がいるんだよ。善も悪もない龍がね。そいつが
武蔵を好めば活人剣求道者秀嶺、龍之介を好めば魔性剣
虚無主義者秀嶺と、昔はさまよっていたわけだ」
文字通り、蛇行ですね。

どうかなこれ?
第二章に出る“生命力という名の龍蛇(ナーガ)”の補足にも
なるし(『必生 闘う仏教』 100頁)、面白い話じゃない?

「机龍之介というキャラの認知度や小説『大菩薩峠』が最近
どれだけ読まれてるか、を考慮すると、補足の上にまた補足
が必要となってしまうのではないでしょうか」

そっかあ。ということで、これも割愛しました。

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