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法城

法城
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法城
佐々井秀嶺師の仏教遺跡発掘について、ある人は、
「現代のシュリーマン」
と評した。最下層民衆に溶け込み、彼らの口碑伝承を
丹念に収集し、その裏に秘められた歴史の真実を読
み取り、直感と信念を頼りに自らスコップとツルハシを
持って山林へと分け入り、巨大な遺跡を掘りあてた。
(『必生 闘う仏教』137頁〜)
いわゆる「歴史」なるものが勝者の記した成功物語で
あるとすれば、敗者の残したいにしえの栄華の名残は
必ずや大地の下、あるいは水底に潜んでいる。
その呻吟を聞き取るのは、まさに菩薩の慈悲。他者の
苦悩に強く感応道交できる佐々井師ならでは偉業だ。

写真上は、龍樹法城遺跡。
「南天龍宮城は我が法城也 我が法城は汝が法城
汝が法城は我が法城」
(『同上』54頁)
現在もまだ周辺の発掘が続けられている大僧院跡。
祇園精舎遺跡に通じる建築様式(140頁)で、往時には
万を越す僧侶が修行していたと推測される。
写真中は、遺跡に隣接した湖。
一円には肥沃な湖沼地帯が広がり、かつてはそれらが
つながって海のごとき巨大な湖をなしていた。
その証拠に、内陸奥部にも関わらず貝の化石が頻繁に
出土し、また遺跡からは波をデザインした彫刻や、淡水
ワニを神格化した偶像も発掘されている。
写真下は、南天鉄塔遺跡。
鉢を伏せたようなドーム型の仏教遺跡は、インド各地に
点在するが、巨大な蓮(大白蓮華)をかたどった仏塔は
全インド中ここにしかない。周囲に花弁を模した階段が
設けられ、また側面には茎をデザインした装飾が施され
ている。ちなみに近隣の山は、鉄鉱石の産地だ。
「南天、鉄、塔、海。これらすべてのキー・ワードが、この
地で一つに結ばれるのです」(『同上』141頁)

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