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闘う仏教徒たち

畏友のインド研究者:榎木美樹さんが社会学の視点
からまとめた調査報告が出版された。

『インドの「闘う」仏教徒たち』(風響社)
改宗不可触民と亡命チベット人の苦難と現在
~ブックレット《アジアを学ぼう》18~
ISBN678-4-89489-745-8 定価800円+税

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榎木さんは佐々井秀嶺師に随身同行しナグプールの
仏教徒を面接調査、またダラムサラのチベット仏教徒
と暮らしを共にしつつ、亡命政府の内実を詳細に報告
してくれた。
一見、被差別民と難民という虐げられた仏教徒同士の
間に親和性を夢想しがちだが、インド中南部と北西部、
その地理的な距離以上に、彼らの隔たりは大きい。
コミュニティーごとに分断されたインド社会という特殊な
環境の中で、インド仏教徒とチベット仏教徒は、現在に
到るまでほとんど交流がなかった。
その理由の一つとして、インド仏教徒が聖地奪還等の
政治運動を起こすことは国民の権利だが、同じことを
亡命チベット仏教徒がすれば内政干渉になってしまう、
という致し方ない事情がある。
榎木さんはこういった過去を踏まえた上で両者が現在
それぞれ抱える問題点を忌憚なく挙げ、そして未来へ
希望をつなぐ。

「あとがき」(63頁)で紹介される佐々井師が榎木さんに
語った言葉は感動的だ。ぜひとも、
佐々井秀嶺師著『必生 闘う仏教』(集英社新書)
と合わせてお読みいただきたい。

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