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上を向いて

Sasaiji01
Hospital01
去る2月6日、インド中南ドゥンガールガルで開催された
仏教式典は無事、盛況のうちに終わったようだ。
現在ナグプールに長期滞在中の法友から、日本時間
の昨夜遅く、メールが来た。
「佐々井上人のお申しつけでヒンディー語でスピーチを
したあと“余興に日本の唄でも歌え!”と言われたので
アカペラで『上を向いて歩こう』をやりました」
SUKIYAKI SONG・・・。
世界で最も知られた日本の唄だが、インド人ならむしろ
昔のインド映画『Love in Tokyo』の劇中歌“SAYONARA,
SAYONARA”の方が親しみあると思うのだが、とにかく
大した度胸の持ち主だ、我が法友は。
「仏教徒の皆さんやマハーラーシュトラ州の役人達にも
けっこうウケてたみたいです」
官僚の反応は社交辞令だとしても、民衆が心を開いて
くれたことは何よりだったと思う。なぜなら、それこそが
佐々井秀嶺師の望むことだからだ。

さて写真は、インド仏教会が運営する無料診療所。
日本の篤志家の援助によって「不可触民」として虐げら
れた人々のために施療を行なっている。
「一部の医師は、不可触民の患者を診ませんでした。
医師にはブラーマン階級が多く、そのため彼らは宗教
的な〝汚れ〟を理由に直接触れることを嫌がり、患者
の手首にハンカチを巻いて布越しに脈を取った」
(『必生 闘う仏教』82~83頁)
念のため、これは呪術医ではない。近代医学を学んだ
ドクターの話である。それがカースト制度なのだ。
差別と貧困に喘ぐ人々には、病気や怪我はその程度
いかんに関わらず、死と結びついている。
彼らにとって「必生」とは、今、そして次の瞬間をつなぐ
決意なのである。

余談ながら、じつは拙も今、いささか病を得ている。
これを機に改めて「必生」の心を学ぶつもりだ。

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コメント

和尚様
 お身体、だいじょうぶですか?
 とにかく御忙しすぎますものね。
 御大事に。
 

>桃青様
ご心配をお掛けして申し訳ございません。今はネットで患者側が自己の病気について調べることが出来ますので、担当の青年医師が処方箋を出す前に「すると薬は〇〇ですか?」と聞いたらビックリされました(笑)。原因は過度のストレスのようなので、これからはあまり色々と背負い込まないようにしたいと思います。批判者や断罪者の凶声は哀れみをもって聞き流す、と。

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