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生誕祭(1)

生誕祭(1)
生誕祭(1)
生誕祭(1)
去る4月13~14日の二日間、インド三角大陸のど真ん中
ナグプール(南天龍宮)において開催された、仏教復興の
先達にして差別解放の父であるアンベードカル博士生誕
祭の模様を、今日から全五回に渡ってご報告します。
数千年ものあいだカースト制度の最下層に押し込められ、
人生に希望を持つことも、夢を見ることさえも抑圧されて
きたインドの元「不可触民」。
彼らが、仏教への改宗によって勝ち得た、人間の尊厳。
その歓喜を、誰羞じることなく全身全霊で炸裂させる姿は、
震災の悲しみと復興の重責に立ち向かう私たち日本人に
『必生(ひっせい』の勇気を与えてくれることと思う。
そしてなにより、彼らインド民衆を率いているのは、他でも
ない、日本人:佐々井秀嶺師なのだ。

4月13日夜9時。生誕前夜祭。
インド仏教会本部インドーラ寺の門前に、アンベードカル
博士の肖像を乗せたきらびやかな山車が現れた。
(なにこれ?デコトラかよ)
派手な電飾で、お伽話などに出てくる馬車を模したような、
あるいは昭和の頃デパートの屋上にあった遊具のような
チープな作り。(・・・なんて、笑っちゃ失礼だな)
やがて山車の前では、前夜祭開始を今や遅しと待ちきれ
ない民衆が、われもわれもと踊り始めた。
「Mukh se bolo, BUDDHAM SARANAM GACCHAAMI」
帰依仏と唱えよう。インドの仏教映画『アングリマーラ』の
テーマ曲に合わせて、各自が自慢のダンスを披露する。
さしずめ、踊り念仏(天竺仕様)、といったところか。

いよいよ佐々井秀嶺師の登場。法灯点火式。
本堂前に立つアンベードカル博士像に献じたロウソクから
佐々井師が捧げ持つ松明へと、火が移される。
「Bhagvan Buddha ki Jay!」
世尊に勝利あれ。民衆の叫びが南天の夜空に響いた。
仏教徒になることが人間に戻ること。
アンベードカル博士の導きによりヒンドゥー教から仏教へ
改宗した彼らにとって、今宵はまさに救世主の生誕を祝う
前夜祭、すなわちクリスマス・イヴのようなものなのだ。

熱帯夜はまだ宵の口。祭りはまだ序の口。
「驚くのはこれからだ」
佐々井師が悪戯っぽく笑った。

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