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慰霊行脚(1)

慰霊行脚(1)
慰霊行脚(1)
慰霊行脚(1)
「私が出国するまで公表してはならない。こんな大変な時に
お騒がせしたくないのだ」
去る六月、東日本大震災物故者諸霊の百箇日忌を間近に
ひかえた某日、佐々井秀嶺師は、極秘裏に来日していた。
「ぜひ震災と津波の現場へ行ってご供養申し上げたい」
2009年一時帰国の際、二度と戻らぬと公言した佐々井師を
突き動かしたものは、その切なる思いであった。
今回来日の報が伏せられたのも、供養に専念したいという
佐々井師本人の強い希望を尊重したゆえだ。
この慰霊行脚に同行取材した写真家の山本宗補氏や映像
作家:小林三旅氏によって、いずれ詳報が公開されることと
思うので、拙はただ、拾遺エピソードを記するにとどめる。

岩手、宮城、福島の三県に渡り、佐々井師のお供をしつつ、
ご一緒にお経をあげさせて頂いたが、この法縁は、ひとえに
山本宗補氏のご尽力によるものである。
佐々井師は各所の被災地で物故者諸霊の位牌を胸に抱き
ながら一心不乱に読経された。時には、涙を流しながら。
また釈尊成道の聖地ブッダガヤーから持参した『仏足石』の
写真を、被災した大地に奉納された。
あまりにも広大な被災現場では佐々井師と拙、おとうと弟子
二名にてそれぞれ東西南北を向き、いわゆる〝四方礼〟を
分担する形でお勤めした。
般若心経、法華経、阿弥陀経、パーリ語勤行、南無本師釈
迦牟尼仏、南無妙法蓮華経、南無阿弥陀仏、そして諸菩薩
の名号・・・。佐々井師は常に全力で声を張った。
しかも読経の後には、必ず物故者諸霊位に語り掛けた。
「どうかほとけさまになって日本を守ってください」
最後は、決まって深々と頭を下げ、
「お経を聞いていただき、ありがとうございました」
と、三回繰り返した。

(※注 佐々井師は現在すでにインドへ戻っておられます)

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