2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
フォト

« 日本人として | トップページ | 天日地花 »

仏子の歌

仏子の歌
仏子の歌
仏子の歌
先週末、関東某所にて、A.I.M.Japan(アンベードカル・
インターナショナル・ミッション日本支部)の主催による
『第55回アンベードカル博士改宗記念祭』が開かれた。
正しくは「Dhamma Chakra Pravartin Din(転法輪祭)」
と称するこの式典は、1956年10月14日、インド中央部
ナグプールにおいて、インド国憲法起草者にして差別
解放の大先達たるアンベードカル博士が、仏教改宗と
インド仏教の復興を宣言した記念祭である。
「私はヒンドゥー教徒としてこの世に生を受けはしたが
断じてヒンドゥー教徒のままでは死なない」
彼はそう言った。なぜなら、神々の名のもとに人間が
階級分けされ、更にその最下層にはヒトとして認めら
れない身分を置いた宗教など、信じるに値しないから
である。そして彼は、その言葉通りにした。

アンベードカル博士が灯した仏法の火は、彼の急逝後
八年、飄然と現れたひとりの日本人によって、再び赤く
激しく、いっそう高らかに掲げられることとなる。
佐々井秀嶺師の登場だ。現在、日本で生活するインド
仏教徒の殆どが佐々井師の御縁で来日した人々。
いわば、師の息子や娘のような〝仏子〟たちである。
なかには少年時代、バイクの後ろに佐々井師を乗せて
辻説法のお伴をしたという、筋金入りもいる。
「バンテー・ジー(佐々井上人)、昔は怖かったですよお。
最近はいつもニコニコしてますけどね」
・・・闘う仏教。不動明王と地蔵菩薩は一体なのだ。

今年の記念祭では、東日本大震災で亡くなられた方々
への追悼も行なわれた。
位牌、という習慣を持たない彼らではあったが、漢字が
読める者もいたので、進んで礼拝してくれた。
「ブッダの教えはマイトリー(慈)。friendshipです。それを
名前にした菩薩が、マイトレーヤー。日本では弥勒菩薩
と呼びますね。未来に現れる救い主だと。つまり人間の
未来は、friendshipで変わると思います」
いかにも〝インド人らしい〟言い回しだが、彼らが語る
仏法は、理屈でなく、深い痛みの共感に基づいている。
ブッダはそれを、カルナー(悲)と説いた。

式典の最後、彼らは大震災物故者のために仏教聖歌を
奉唱してくれた。(まったくのサプライズだった!)
「Buddham Saranam Gacchaami」
仏子たちの歌声は、ところどころ調子ッ外れであったが、
慈悲に溢れ、暖かであった。

« 日本人として | トップページ | 天日地花 »

仏教・宗教全般」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/503578/53023233

この記事へのトラックバック一覧です: 仏子の歌:

« 日本人として | トップページ | 天日地花 »